ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

なんかすごい看護師さん

2023年07月11日 | ゆめゆめ笑うなゆく道だ(義母と施設と)


今年のプチトマトは豊作
(人 ̄▽ ̄)🍅




義母が入院した病院には、シスターを思わせる婦長がいました
あらかじめ夫から
「なんかすごい看護師さんがいる」
とは聞いていて
それがこの人だと言うのはすぐにわかりました

まだその病院が<看取り病院>だったと解っておらず
三年会えなかった義母の
あまりの変わり様に呆然とする私に
特別許可された10分間が終わった事を告げに来たのが彼女でした
慌てて立ち上がった私の左耳の後ろにさりげなく立つと
同居は長かったのか、どれくらい会えてないのか
どう言う義母だったのか
などひとしきり私から語らせ
ゆっくり頷きながら
まだ風の冷たかった窓の外の桜の木々に目をやると
「見せてあげたいけれど桜の花は無理かもしれない・・」
「義妹さんにも、できるだけ早くとお伝えくださいね」
と言って
聖母の微笑みで送り出してくれました

私が婦長に話したことは、もはや看護に必要な情報ではないし
結局義母は新緑の季節まで生きていたけれど
窓の外を見ることもなかった
要は
「もうすぐお亡くなりになりますよ」
と言うだけの話だったのだけれど

彼女の白衣に反射する光は紗がかかった様で
その優しい光と
私の左後ろに位置取った彼女の柔らかな何かに大きく包まれた様な
不思議な体感だけが残りました
このなんとも言えないモノは何?
これが
「なんかすごい」か!

彼女との数分の邂逅は
病院を出て1人で帰る駅までの道を行く勇気と
怖がらずまた来よう・・
と決める勇気を私にくれました

彼女は私と同世代?
いやいや、あれは年下か
後2年で還暦の実年齢と
本能的に若くありたがるセルフイメージが本気で乖離して来て恥ずかしい

<どんな人生経験を積んだらあんな風になれるの?>
と言う憧れと
<いや、私には無理>と言う諦めがない交ぜになりながら

あの「物凄さ」を身につけた彼女の
きっと海千山千、決して平坦ではない看護師としての来し方を
想像しようとしたのでした
想像はつかなかったけど


今日はそんな話



〜( ̄一 ̄)ノシ





🌸























4 コメント

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Unknown (ちるる)
2023-07-11 23:13:44
その「なんかすごい看護師さん」きっと「普通に業務をこなしただけ」なんだろうね、ご本人的には。
でも、なぜか言われた方は「なんかすごい」って感じちゃう。雰囲気とか声のトーンとか言葉使いとか声の大きさとか、そういうのが相まってそう思う人って、時々居る。

AIじゃきっとそういうのってできないよね。
人と人だからこそ。

そういう風にできる人が、人間相手の職業(医療関係、福祉関係とか特に)に居てくれるのはありがたいね。


何歳になっても「あの人素敵だな。あんな風になりたいな」って思う人って居るんだよね~。なかなかなれないけど、そう思えるのはいいことだと思う。
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Unknown (ちるるに麦の返信)
2023-07-13 13:56:47
うんうん
そうだよねえ

なんかプロの看取り看護師
だったなあと思う
優しく優しく全部を肯定してくれて
でも
なにがどうあっても
死は迫ってる 
その準備を
って言われてた気がする


あんな人になりたいなあ
で、変われるのは
三十代までくらいかなぁ
だから若いうちに沢山の経験を積め
たくさんの人に会え
って
みんな言うんだろうなあと
最近気がついたよ
( ̄ー ̄)
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Unknown (kazukomtng)
2023-07-16 10:28:39
素敵なご縁、良かったですね。
くちこも、尊敬できる婦長、総婦長との出会いがあったことを思い出しました。
そしてやはり、自分は無理と、はっきり自覚もしました。
でも、それでも、そのご縁が自分の糧になった気がしています。
看取りの日々は、確かに人間力が鍛えらる気がします。
くちこは、逝く人が、サムライのように見えていました。
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Unknown (くちこさまに麦の返信)
2023-07-19 06:20:50
これまでにも、なんかすごい!と思わせられる人に会った気がしますが
近年にはなかったすごい人でした
私が会ったのは2ヶ月のうちの数回でしたが
こういう人と一緒に仕事をするとその糧はさぞかし良いものなんだろうなあと思います 

ぼーっと生きてきましたが
出会いを選びに行く
というのも大事だったのかなぁとか
考えさせられました
看護師さんたちは色んな意味で意識高そうです

サムライですか
そう言われると
そうかも知れません
命を燃やして
いつかは倒されるのであろう逆風を受けて
それでも立ち続けてる感じ

病って怖いなと
今更馬鹿みたいに
思い知りました
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