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RPE: アメリカ次期国務長官、「尖閣問題」で超重大発言

2017-01-17 15:12:04 | 北野幸伯

★アメリカ次期国務長官、「尖閣問題」で超重大発言

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


トランプさんは、次期国務長官に、レックス・ティラーソンさん
を指名しています。

この方は、石油大手エクソン・モービルの会長兼最高経営責任者
(CEO)だった。

「プーチンの親友」と呼ばれ、批判されることが多い。

こんな人事からも、トランプさんの「ロシアとの関係を改善する
!」という決意が見えます。


さて、ティラーソンさんは1月11日、指名承認公聴会で、日本に
とってとてもうれしい発言をしています。

夕刊フジ1月13日から。




<尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる中国の主張や行動について、
トランプ次期米政権の国務長官に指名された石油大手エクソンモ
ービルの会長兼最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラー
ソン氏が11日、米上院外交委員会で開かれた指名承認公聴会で
「違法行為だ」と言い切った。>



尖閣に関する中国の主張は、「違法行為」だそうです。

日本にとっては「あたりまえ」の話ですが、アメリカの次期国務
長官がいうと、重みがあります。


では、「尖閣有事」の際、アメリカはどうするのでしょうか?




<公聴会では、中国が尖閣諸島に侵攻した場合の行動について
も聞かれ、ティラーソン氏は「日本防衛を確約する協定に基づ
き対応する」と述べた。>

(同上)


つまり、ティラーソンさんは、「尖閣有事の際、日本を守る!」
と断言した。



▼アメリカは、「日本を守らないかもしれない」という不安


日本には、「アメリカは、尖閣有事の際、絶対日本を守りませ
ん!」と断言する「専門家」がたくさんいます。

確かにアメリカの行動を見ていると、「そうかもしれない」と
思える事実もあります。


たとえば、03年の「バラ革命」以降、アメリカの傀儡だったジ
ョージア。

08年8月、ロシアと戦争しています。

ジョージアは、この戦争で大敗し、二つの自治体(南オセチア、
アプハジア)を事実上失いました。

ロシアが、二つの自治体を「国家承認」したからです。

この時、アメリカは、もちろんジョージアの味方でしたが、軍
事的に守りはしませんでした。


もう一つの例は、14年3月の「クリミア併合」。

14年2月、ウクライナで革命が起こり、親ロシアのヤヌコビッ
チ大統領が失脚した。

そして、親欧米というか、アメリカの傀儡政権が誕生しました。

翌月、「クリミア併合」が起こった。

この時アメリカは、ロシアの動きを、軍事力で止めようとはし
ませんでした。


もちろん、ジョージアやウクライナは、日本と違い「アメリカ
の軍事同盟国」ではありません。

しかし、やはり不安は残ります。



▼しかし、アメリカは、実際に日本を救っている


とはいえ、アメリカ政府高官の発言が、「実際に日本を救って
いる」というのも、また事実です。


例をあげましょう。

2010年9月、「尖閣中国漁船衝突事件」が起こりました。

絶対的に中国が悪いのですが、この国は、日本に過酷な制裁を
課して(例、レアアース禁輸)、世界を驚かせました。

世界に対して、「尖閣は中国固有の領土であり、『核心的利益』
である!」と宣言した。

そして、対立はエスカレートしていった。

しかし、

 ・スタインバーグ国務副長官
 ・クリントン国務長官
 ・ゲーツ国防長官
 ・マレン統合参謀本部議長
 ・オバマ大統領

などが相次いで、「尖閣は日米安保の適用範囲である」旨の声明
をだした。

それで、中国は、おとなしくなりました。

アメリカは、はっきり日本を救ったのです。


そして、近年最大の危機は、12年9月に訪れました。

そう、野田政権が「尖閣国有化」に踏み切った。

中国国防省は、「領土・主権を守る決意と意志は、断固ゆるぎない」
と声明を発表。

軍事的に尖閣を奪う可能性が出てきました。

なぜ中国は、侵攻を思いとどまったのでしょうか?

2012年9月19日、習近平(当時、国家副主席)は、アメリカのパネッ
タ国防長官と会談した。

習近平は、「アメリカは、尖閣問題に首を突っ込むな!」と脅迫。

するとパネッタさんは、何と答えたか?


「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲内であり、軍事的な衝突に発
展すれば、アメリカも関与せざるをえない」


この発言を聞いて、中国は、侵攻を断念したのです。


これらの事実からわかることは何でしょうか?


アメリカ政府高官の、「尖閣は日米安保の適用範囲」という発言
は、

少なくとも現時点で、「圧倒的抑止力になっている」ということ。

アメリカも弱体化が進んでいるので将来はわかりません。

しかし、現時点ではそういうことなのです。



▼だから、ティラーソン発言は重い


トランプさんというと、選挙戦中の二つの発言が思いだされます。


1、「日本がもっと金を出さなければ、米軍を撤退させる!」

2、「日本が核兵器をもつのは、悪いことではない!」


しかし、ティラーソンさんは、オバマ政権の方針を踏襲し、


「アメリカは、尖閣有事の際、日本を守る!」


と断言した。


これが大きな抑止力になることは確実。

ですから、日本国民は喜んでいい。


しかし、日本政府は、一瞬たりとも油断することなく、アメリカと
の関係をさらに強固にするための努力をつづける必要があります。

それが、「尖閣、沖縄」を露骨に狙っている中国への、「最良、最
安の対抗策」なのです。



●PS
北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

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(詳細は→ http://tinyurl.com/hrq5f3x )


●面白かったら、拡散お願いいたします。>
コメント

★米中冷戦時代がはじまる~日本は?

2017-01-10 08:49:03 | 北野幸伯
>★米中冷戦時代がはじまる~日本は?

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


モスクワ、1月7日、8日の夜は、マイナス35度まで下がった
そうです。

うう寒い。


前号と前々号で、「2017年世界はどうなる?」という話を
しました。

「二つの時流があります」と。


一つ目は、「グローバリズムからナショナリズム」という
時流。

これで、「イギリスのEU離脱」「トランプ勝利」が起こった。


もう一つは、「アメリカと中国は対決する」という時流。

オバマさんが作った流れが、トランプでもっと強くなっていく。


今回の話、前号、前々号を読んでいないとわかりづらいと思います。

まだの方は、まずこちらからご一読ください。


●EU崩壊?キリスト教が危機に?日本は?ド~なる、2017年の世界

http://www.mag2.com/p/news/233444

●2017年はどうなる?2~米中覇権争奪戦のはじまり

http://archives.mag2.com/0000012950/20170108000000000.html



しょっちゅう書いていますが。

1937年、日中戦争がはじまりました。

この時、中国は、アメリカ、イギリス、ソ連から支援を受けてい
た。

(初期は、ドイツからも支援を受けていた。)

つまり、日本は、アメリカ、イギリス、ソ連、中国の4大国と戦
っていたのです。

こんなもん、勝てるはずがありません。

私は自虐史観の持ち主ではありませんが、米英ソ中を同時に敵
にまわすのは、愚かだったと思います。

普通はどうするのでしょうか?



▼イギリスは、なぜドイツに勝てたのか?


たとえばイギリスとドイツの関係を見てみましょう。

イギリスが衰退したのは、「20世紀に入ってから」と思われが
ち。

しかし、実をいうと、イギリスは1890年時点で、ドイツにあら
ゆる面で負けつつありました。

劣勢のイギリスはどうしたのでしょうか?


「三大国と和解すること」で挽回したのです。


「三大国」とは、フランス、ロシア、アメリカのこと。


イギリスは当時、フランスと、アフリカ、インドシナで争っていた。

そして、ロシアとは、ペルシャと中央アジアで争っていた。

イギリスから独立したアメリカとは、当時全然「特別な関係」では
ありませんでした。


1890年代~1900年代はじめ、イギリスは、ドイツに対抗するため、

フランス、ロシアと和解し、アメリカとの関係を改善させていきま
す。

結果、ドイツは1914年にはじまった第1次大戦で大敗しました。

イギリスは、ロシアとアメリカを味方をつけたので勝つことができ
た。

見事です。

1890年からドイツを仮想敵と定め、フランス、ロシア、アメリカを
味方につけた。

その大局観、長期的視点、戦略性を、私たちも見倣うべきです。


今の日本にあてはまるなら、敵ドイツにあたるのは、明らかに中国
でしょう。

なんといっても、「日本に、沖縄の領有権はない!」と宣言してい
る。


イギリスがドイツと戦うために和解し、関係を強化しつづけたのは、
アメリカ、ロシア、フランスでした。

今の日本にあてはめれば、アメリカ、インド、ロシアでしょうか。


日本はこれら大国との関係を、「一貫して」「長期にわたって」
強化していかなければなりません。

問題が多い日ロ関係についても、少なくとも20年ぐらい先を考え
るべきです。



▼アメリカは、なぜソ連に勝てたのか?


さて、イギリスは、第2次大戦でもドイツに勝利しました。

今回も、アメリカとロシア(当時ソ連)を味方につけて勝った。

面白いのは、アメリカとイギリスが、

「資本主義打倒」「米英打倒」を「国是」とするソ連と和解し
てドイツと戦ったこと。


米英は、「戦争に勝つためなら、なんでもする」ことを示して
います。

さて、第2次大戦が終わると、アメリカとソ連の「冷戦時代」
がはじまります。

アメリカ、今度は2次大戦中敵だった、日本とドイツ(西ドイ
ツ)を味方につけることにしました。

また「敵」と組んだのです。

日本とは「日米安保」が結ばれた。

「日米安保」には二つの目的がありました。

まず第1に、ソ連の脅威から日本を守ること。

第2に、日本が再びアメリカに逆らわないようにすること。


2番目の理由で、「アメリカは日本を守るが、日本はアメリカを
守らなくていい」という、「変な」軍事同盟になった。

日本がアメリカを守るためには、相応の軍事力をもつ必要がある。

日本に軍事力を持たせると、またアメリカに歯向かうかもしれな
い。



▼米ソ冷戦下で、空前の成長を遂げた日本経済


「冷戦」は、日本にとってどうだったのでしょうか?

二つの側面があります。

まず、ソ連という巨大な脅威がいる。

「核戦争で世界は破滅する」という恐怖が、いつでもありました。

ゴルバチョフが登場した80年代半ばまで、そうだった。


一方で、日本は1950年から1990年まで、40年に渡って世界が驚く
経済成長をはたしました。

「日本に軍事力を持たせたくない」アメリカが、日本の安全を保
証したので、日本は経済に専念できた。

「属国」なのはその通りなのですが、実際日本は、「冷戦でもっ
とも恩恵を受けた国」だったのです。

冷戦は、1991年末、ソ連の崩壊で終わりました。

日本経済の栄華も冷戦とほぼ同じ時期に終了。

以後、「暗黒時代」に突入していきます。



▼トランプは、どう動く?

こういう歴史を振り返ると、戦略国家アメリカは、


1、仮想敵を定める

2、仮想敵以外の国々と和解する


という、極めて普通のことを、極めて普通にやっていること
がわかります。

オバマさんはこれを、8年の任期中6年間やっていませんでし
た。

というか、「敵」を「見誤った」のです。


GDP世界2位の中国ではなく、GDP世界12位(2015年)ロシアを

「敵ナンバー1」と思ってしまった。

それで、ウクライナ、シリアでロシアと「代理戦争」をして
た。

米ロが戦っているうちに、中国はどんどん強力になってしま
いました。

しかし、いつも書いているように2015年3月の「AIIB事件」
以降、アメリカは変わりました。

ようやく中国を「最大の敵」と定め、動きはじめた。


トランプはどう動くのでしょうか?

「常識的な動き」をするに違いありません。

つまり、

1、中国を敵と定め

2、その他の国々との関係を改善していく


その他の国々の中で、最重要なのが日本です。

なんといっても日本は、GDP世界3位。

そして、親米国家でほとんど唯一「AIIB」参加を見送った。

安倍総理の「希望の同盟演説」は、「AIIB事件」で落ち込ん
でいたアメリカに力を与えました。


そして、二番目に重要なのがロシアです。

トランプが、「プーチン、プーチン」「ロシア、ロシア」と
繰り返している。

「プーチンが、アメリカ大統領選の結果を操作した」といわ
れても、

「別に、俺が勝ったからどっちでもいい」という感じ。

これは、トランプが「戦略的」に考えているから、そういう
態度になるのです。


そして、トランプは、インド、ベトナム、フィリピンなどと
の関係を、より強固にしていくことでしょう。

オバマさんが嫌悪しているフィリピン・ドゥテルテ大統領に
ついても、

「彼のやり方は正しい」といって、喜ばせています。



 ▼米ソ冷戦時代と米中冷戦時代の違い


トランプ新大統領で、米中冷戦時代がはじまる。

それで、アメリカは日本との関係をさら改善せざるを得ない。

だから、日米関係は良好になり、日本は楽になる。


こういう構図は米ソ冷戦時代と同じ。

しかし、米ソ冷戦時代と米中冷戦時代では、違うこともあります。


まず、経済。

米ソ冷戦時代、日本経済は、大繁栄しました。

しかし、米中冷戦時代に日本経済が、「大繁栄」することはなさ
そうです。

というのも、日本はすでに十分豊かな「成熟期国家」である。

「高度成長」するはずがありません。


もう一つは、ソ連と違って、中国は世界経済に統合されている。

ですから、今後ますます悪くなっていく中国経済の悪影響は、
日本にも及ぶことでしょう。

そして、欧州経済にも暗雲が漂っているので、これも日本に影
響します。


さらに、日本にとって、米ソ冷戦時代より米中冷戦時代の方が、
「戦争の可能性」が大きい。

もちろん、「尖閣」のことです。

オバマさんは、ほとんどの期間「親中」でした。

しかし、2010年「尖閣中国漁船衝突事件」以降、一貫して

「尖閣は日米安保の適用範囲」と断言し、日本を守りました。

しかし、トランプは、どうリアクションするか発言していな
い。

ですから、中国は、「トランプがどう動くか見てみよう!」と
考え、挑発を激化させることでしょう。

「うまくいけば、尖閣をとってしまおう」と考えながら。


そして、最後に、「アメリカの変化」があります。

つまり、米ソ冷戦時代のアメリカと今のアメリカを比べると、

明らかに今のアメリカの方が弱くなっている。


トランプさんが、「日本、韓国、NATO加盟国、サウジアラビア
にもっと金を払わせる!」

というと、支持率が上がるような国になっている。

日本は、こういう変化をしっかり認識し、日米安保をより「双務
的」なものにしていく必要があります。


それをすることにより、日本はアメリカのお墨つきを得て、軍備
を増強できる。

そして、「アメリカをもっと助ける」という名目で、「軍事的自
立」に近づいていけるのです。


米中冷戦時代がはじまる。

日本にとって、中国の脅威は変わりません。

しかし、2015年3月までずっと「親中」だったオバマ時代より、
ずいぶん楽になることでしょう。


もちろん、一瞬たりとも油断は禁物ですが・・・。



PS
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★米中冷戦時代がはじまる~日本は?

2017-01-10 08:49:03 | 北野幸伯
>★米中冷戦時代がはじまる~日本は?

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


モスクワ、1月7日、8日の夜は、マイナス35度まで下がった
そうです。

うう寒い。


前号と前々号で、「2017年世界はどうなる?」という話を
しました。

「二つの時流があります」と。


一つ目は、「グローバリズムからナショナリズム」という
時流。

これで、「イギリスのEU離脱」「トランプ勝利」が起こった。


もう一つは、「アメリカと中国は対決する」という時流。

オバマさんが作った流れが、トランプでもっと強くなっていく。


今回の話、前号、前々号を読んでいないとわかりづらいと思います。

まだの方は、まずこちらからご一読ください。


●EU崩壊?キリスト教が危機に?日本は?ド~なる、2017年の世界

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しょっちゅう書いていますが。

1937年、日中戦争がはじまりました。

この時、中国は、アメリカ、イギリス、ソ連から支援を受けてい
た。

(初期は、ドイツからも支援を受けていた。)

つまり、日本は、アメリカ、イギリス、ソ連、中国の4大国と戦
っていたのです。

こんなもん、勝てるはずがありません。

私は自虐史観の持ち主ではありませんが、米英ソ中を同時に敵
にまわすのは、愚かだったと思います。

普通はどうするのでしょうか?



▼イギリスは、なぜドイツに勝てたのか?


たとえばイギリスとドイツの関係を見てみましょう。

イギリスが衰退したのは、「20世紀に入ってから」と思われが
ち。

しかし、実をいうと、イギリスは1890年時点で、ドイツにあら
ゆる面で負けつつありました。

劣勢のイギリスはどうしたのでしょうか?


「三大国と和解すること」で挽回したのです。


「三大国」とは、フランス、ロシア、アメリカのこと。


イギリスは当時、フランスと、アフリカ、インドシナで争っていた。

そして、ロシアとは、ペルシャと中央アジアで争っていた。

イギリスから独立したアメリカとは、当時全然「特別な関係」では
ありませんでした。


1890年代~1900年代はじめ、イギリスは、ドイツに対抗するため、

フランス、ロシアと和解し、アメリカとの関係を改善させていきま
す。

結果、ドイツは1914年にはじまった第1次大戦で大敗しました。

イギリスは、ロシアとアメリカを味方をつけたので勝つことができ
た。

見事です。

1890年からドイツを仮想敵と定め、フランス、ロシア、アメリカを
味方につけた。

その大局観、長期的視点、戦略性を、私たちも見倣うべきです。


今の日本にあてはまるなら、敵ドイツにあたるのは、明らかに中国
でしょう。

なんといっても、「日本に、沖縄の領有権はない!」と宣言してい
る。


イギリスがドイツと戦うために和解し、関係を強化しつづけたのは、
アメリカ、ロシア、フランスでした。

今の日本にあてはめれば、アメリカ、インド、ロシアでしょうか。


日本はこれら大国との関係を、「一貫して」「長期にわたって」
強化していかなければなりません。

問題が多い日ロ関係についても、少なくとも20年ぐらい先を考え
るべきです。



▼アメリカは、なぜソ連に勝てたのか?


さて、イギリスは、第2次大戦でもドイツに勝利しました。

今回も、アメリカとロシア(当時ソ連)を味方につけて勝った。

面白いのは、アメリカとイギリスが、

「資本主義打倒」「米英打倒」を「国是」とするソ連と和解し
てドイツと戦ったこと。


米英は、「戦争に勝つためなら、なんでもする」ことを示して
います。

さて、第2次大戦が終わると、アメリカとソ連の「冷戦時代」
がはじまります。

アメリカ、今度は2次大戦中敵だった、日本とドイツ(西ドイ
ツ)を味方につけることにしました。

また「敵」と組んだのです。

日本とは「日米安保」が結ばれた。

「日米安保」には二つの目的がありました。

まず第1に、ソ連の脅威から日本を守ること。

第2に、日本が再びアメリカに逆らわないようにすること。


2番目の理由で、「アメリカは日本を守るが、日本はアメリカを
守らなくていい」という、「変な」軍事同盟になった。

日本がアメリカを守るためには、相応の軍事力をもつ必要がある。

日本に軍事力を持たせると、またアメリカに歯向かうかもしれな
い。



▼米ソ冷戦下で、空前の成長を遂げた日本経済


「冷戦」は、日本にとってどうだったのでしょうか?

二つの側面があります。

まず、ソ連という巨大な脅威がいる。

「核戦争で世界は破滅する」という恐怖が、いつでもありました。

ゴルバチョフが登場した80年代半ばまで、そうだった。


一方で、日本は1950年から1990年まで、40年に渡って世界が驚く
経済成長をはたしました。

「日本に軍事力を持たせたくない」アメリカが、日本の安全を保
証したので、日本は経済に専念できた。

「属国」なのはその通りなのですが、実際日本は、「冷戦でもっ
とも恩恵を受けた国」だったのです。

冷戦は、1991年末、ソ連の崩壊で終わりました。

日本経済の栄華も冷戦とほぼ同じ時期に終了。

以後、「暗黒時代」に突入していきます。



▼トランプは、どう動く?

こういう歴史を振り返ると、戦略国家アメリカは、


1、仮想敵を定める

2、仮想敵以外の国々と和解する


という、極めて普通のことを、極めて普通にやっていること
がわかります。

オバマさんはこれを、8年の任期中6年間やっていませんでし
た。

というか、「敵」を「見誤った」のです。


GDP世界2位の中国ではなく、GDP世界12位(2015年)ロシアを

「敵ナンバー1」と思ってしまった。

それで、ウクライナ、シリアでロシアと「代理戦争」をして
た。

米ロが戦っているうちに、中国はどんどん強力になってしま
いました。

しかし、いつも書いているように2015年3月の「AIIB事件」
以降、アメリカは変わりました。

ようやく中国を「最大の敵」と定め、動きはじめた。


トランプはどう動くのでしょうか?

「常識的な動き」をするに違いありません。

つまり、

1、中国を敵と定め

2、その他の国々との関係を改善していく


その他の国々の中で、最重要なのが日本です。

なんといっても日本は、GDP世界3位。

そして、親米国家でほとんど唯一「AIIB」参加を見送った。

安倍総理の「希望の同盟演説」は、「AIIB事件」で落ち込ん
でいたアメリカに力を与えました。


そして、二番目に重要なのがロシアです。

トランプが、「プーチン、プーチン」「ロシア、ロシア」と
繰り返している。

「プーチンが、アメリカ大統領選の結果を操作した」といわ
れても、

「別に、俺が勝ったからどっちでもいい」という感じ。

これは、トランプが「戦略的」に考えているから、そういう
態度になるのです。


そして、トランプは、インド、ベトナム、フィリピンなどと
の関係を、より強固にしていくことでしょう。

オバマさんが嫌悪しているフィリピン・ドゥテルテ大統領に
ついても、

「彼のやり方は正しい」といって、喜ばせています。



 ▼米ソ冷戦時代と米中冷戦時代の違い


トランプ新大統領で、米中冷戦時代がはじまる。

それで、アメリカは日本との関係をさら改善せざるを得ない。

だから、日米関係は良好になり、日本は楽になる。


こういう構図は米ソ冷戦時代と同じ。

しかし、米ソ冷戦時代と米中冷戦時代では、違うこともあります。


まず、経済。

米ソ冷戦時代、日本経済は、大繁栄しました。

しかし、米中冷戦時代に日本経済が、「大繁栄」することはなさ
そうです。

というのも、日本はすでに十分豊かな「成熟期国家」である。

「高度成長」するはずがありません。


もう一つは、ソ連と違って、中国は世界経済に統合されている。

ですから、今後ますます悪くなっていく中国経済の悪影響は、
日本にも及ぶことでしょう。

そして、欧州経済にも暗雲が漂っているので、これも日本に影
響します。


さらに、日本にとって、米ソ冷戦時代より米中冷戦時代の方が、
「戦争の可能性」が大きい。

もちろん、「尖閣」のことです。

オバマさんは、ほとんどの期間「親中」でした。

しかし、2010年「尖閣中国漁船衝突事件」以降、一貫して

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しかし、トランプは、どうリアクションするか発言していな
い。

ですから、中国は、「トランプがどう動くか見てみよう!」と
考え、挑発を激化させることでしょう。

「うまくいけば、尖閣をとってしまおう」と考えながら。


そして、最後に、「アメリカの変化」があります。

つまり、米ソ冷戦時代のアメリカと今のアメリカを比べると、

明らかに今のアメリカの方が弱くなっている。


トランプさんが、「日本、韓国、NATO加盟国、サウジアラビア
にもっと金を払わせる!」

というと、支持率が上がるような国になっている。

日本は、こういう変化をしっかり認識し、日米安保をより「双務
的」なものにしていく必要があります。


それをすることにより、日本はアメリカのお墨つきを得て、軍備
を増強できる。

そして、「アメリカをもっと助ける」という名目で、「軍事的自
立」に近づいていけるのです。


米中冷戦時代がはじまる。

日本にとって、中国の脅威は変わりません。

しかし、2015年3月までずっと「親中」だったオバマ時代より、
ずいぶん楽になることでしょう。


もちろん、一瞬たりとも油断は禁物ですが・・・。



PS
北野が「世界情勢分析する方法」を完全暴露しています。

これを読むと、あなた自身で、日本と世界の未来を予測でき
るようになります。

政治家、経営者、起業家、ビジネスマン必読。



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