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書評 しょひょう : 井上智洋『人工知能と経済の未来』(文春新書)

2017-02-27 10:07:59 | AI

書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
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 AIが人間の知性を越える日(シンギュラリティ)の恐怖が語られているが
   AIの限界と、失業の増加という初歩的疑問にやさしく回答

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井上智洋『人工知能と経済の未来』(文春新書)
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 失業が増えて暗い未来のシミュレーションかと言えば、むしろ逆である。

英知がAIに代替されることはないというのが結論で、それならいま喧しく言われている「シンギュラリティ」の恐怖は去るということだが、かならずしも明るい楽観論でもない。

 だから読み終えてもすっきりしない本である。

 「計算機科学者の一人、ハーバード・サイモンは、1957年に10年以内にコンピュータはチェスのチャンピオンを打ち負かすと予測していますが、実際にそれが実現したのは40年後の1997年です。チェスのようなコンピュータに向いているジャンルですらこの体たらくでした」

 しかしいま将棋、囲碁で王座を負かすのはAIである。

 20世紀初頭にはケインズが「技術的失業」について言及している。しかしこのケインズの警告直後からウォール街の暴落に端を発した世界大恐慌がおこって、技術的失業などと言うタームはつい最近まで聞かれなかった。

ちなみに技術的失業は(TECHONOLOGICAL UNEMPLOYMENT)である。

 「コンピュータが全人類の知性を越える未来のある時点のことをシンギュラリティ」と言い出したのはアメリカ人発明家レイ・カーツワイル(2005年)だった。

 しかし、その後のAIの発展を考察していくと、パターン認識、データ識別、その演算速度で人間はAIにかなわないけれども、それなら「人間の意識はコンピュータにアップロード出来るか?」とう問題が浮上する。

 つまり、音楽、和歌、詩歌、映画、小説、アートをAIが計算機で策定し創造することが出来るのかという問題だ。
 AIが紫式部や井原西鶴を越えるのか?

 著者は、この問題を、「AIは『G線上のアリア』を生み出せるか」と問いかける。

「人間は多種多様な欲望や感性を持っている」のであり、人類の感覚の通有性があるが、「AIと人間の間に感覚の通有性がアプリオリには存在しません」という。

 要するに、ブルーカラー、ホワイトカラーの一部の職を奪うにせよ、AIロボットは人間を越えられない幾つかの壁があり、「創造系」の職業、「経営・管理」、そして「もてなし」という領域の職種を凌駕できることは想定しにくいと結論している。

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