品川近視クリニックのレーシックが週刊文春に!

徹底した管理により開院以来、感染症はありませんと公式HPで謳ってる品川近視クリニックの患者が術後難民になっている?

品川近視クリニックの週刊新潮の記事

2009-07-31 19:57:58 | 日記
(週刊新潮 2008年8月7日号 P30~31より引用)

特集:告発された「レーシック手術」最大手クリニックの詐欺的商法


レーシックとは、角膜の表面を薄く剥がし、レーザーで角膜の形状を変える。
それによって、視力を回復させるという手術である。
99年、タイガー・ウッズがこの治療を受け、世間に広く知られるようになった。
日本では00年、厚生省(当時)が認可。「手術時間は約20分」「術中、術後の痛みもない」などを
売りに、急速に普及している。
『品川近視クリニック』(以下、品川近視ク)は、日本のレーシック手術の約6割を行う、
業界最大手として知られる病院である。
病院関係者によれば、「HPには、有名人の体験談がズラリと掲載されています。横峯さくらと
パパ(良郎氏)も、昨年、広告代理店の紹介で来院。レーシック手術を受けました。
患者も増える一方で、今年は東京、大阪、愛知と秋に新設する2つの病院で、22
万件の手術を行う見込みです」
まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。しかし、である。

「品川近視クのHPは、デタラメです。詐欺的な手法で、患者にお金のかかる治療を受け
させているようなものです」
先日、東京・有楽町にある品川近視クを退職した元職員は、憤慨して言う。

まず、同病院のHPを除くと
①スーパーレーシック 9.8万円
②スーパーイントラレーシック 12.5万円
③品川エディション 17.8万円

という、3つのコースと料金が掲載されている。
「今年5月、"最高級の施術システム"として、品川エディションが導入されました。
同時に病院幹部が、すべての患者に今後、品川エディションでの治療を行うように指示。
結果、100%近くの患者が、品川エディションで治療しています。」(同)


安全性を求め、患者はより高価な方を選ぶということらしい。さぞや、品川エディション
とやらは立派なシステムなのだろうが、
「最高級の品川エディションとは、全くの名ばかりなんです」
と、元職員が続ける。

「例えば、角膜の表面を剥がし、フラップ(注:形状を変えた角膜に最後に被せる
フタ状のもの)を作成する際、スーパーイントラレーシックでは、米国製の"イントラ
レースFS60"という、ごく一般的な機器を使用しています。実は、品川エディションでも
、この機種と同一のものを使っているのです」
もっともHPでは、品川エディションに、「誤差調整マイクロシステム」を導入。
「コンディションメーター」を特別搭載しているなど、最高級のイントラレーザーである
ことを謳っている。

「コンディションメーターとは、ただの湿度計温度計のこと。機器に特別組み込まれているもの
ではなく、以前から使っています。誤差調整システムにしたって、もっともらしい名前がついていますが
手術前には機械の誤差調整なんて当たり前のことです」

機器の"偽装"は、これだけではない。スーパーイントラレーシックでは、角膜の形状を変える際、ドイツ
製の通称「ブルーライン」と呼ばれるエキシマレーザーが使われる。
「5月初め、出勤すると一夜にして前日まで使用していたブルーラインが黄色くなったんです」
そう証言するのは、品川近視クの現役勤務医。


「いきなり黄色になったので、勤務医たちは皆、唖然としていました。よくよく見ると、
黄色く塗装したわけではなく、カッティングシートを張っただけ。さらに"SHINAGAWA EDITION"
という文字のシールが貼ってあった。病院の幹部からは、今後、これを品川エディションの
エキシマレーザーとして使えといわれました。」


色が違うだけで、ブルーラインと同一であることは一目瞭然。勤務医たちからは
「患者から機械の違いについて聞かれたら、どう説明すればいいのか」
などの質問が出たという。
「それに対し、病院の幹部は、"曖昧にしろ"とか"企業秘密ですと答えるように"と指示して
いました。とにかく、同じ機械であると認めてはいけないとね。患者を騙しているような
ものだと怒る医師もいました」(先の勤務医)

結局、スーパーイントラレーシックと品川エディションは、内容に差がないのである。
それにしても、なぜ、ここまで詐欺的なことをやる必要があるのか。
「背景には、業界2位の神奈川クリニック眼科との価格競争があるのです」
と、先の元職員が言う。
「品川近視クは以前、スーパーイントラレーシックを17.8万円でやっていました。
ところが、神奈川クリニックが昨年、同じ機器を使うコースを14.8万にした。
そのため、、品川近視クは17.8万円をまず14.3万円に引き下げることにしたのです」
しかし、14.3万円では採算が取れない。このままだと、経営も赤字に陥る。
そこで思いついたのが、品川エディションだという。
「これまで使っていた機器を黄色く塗ったりして、品川エディションと命名。新たに
17.8万円のコースを作ったのです。現在、12.5万円まで下げたスーパーイントラレーシック
で患者を釣って、実際は品川エディションで治療させるという戦略です」(同)

別の現職勤務医も言う。
「品川エディションは導入後、検査基準を3回変更。来院する患者の全員に、最初から
品川エディションでの治療が相応しいとの結果が出る仕組みになっています。
患者は、専門知識がないので、品川エディションでしか治療できないと言われれば、
黙って受け入れるしかないのです」
むろん、品川近視クの医師の大半は、真面目である。
こんな不正に目を瞑っているわけではない。
「この件で前院長は、オーナーや副院長と対立。他の医師も続けて辞めました。
看護師や技師など、嫌気が差して退職した職員もいます。千代田区の保健所にも、
品川近視クを告発する文書が送られ、すでに院長が事情聴取と注意を受けています」(同)


先の元職員は、こう嘆く。
「品川近視クのオーナーは、金儲け第一という人。品川エディションを導入するあたり、
勤務医に、"狡いと思われるようなことでも、競争を勝ち抜くためにはやらねばならない"と
話していた。このままでは、患者にも申し訳ありません。」

さて、品川近視クは、どう答えるのか。


「カッティングシートを貼っただけとか、機材が同じだとか、そういう問題では
ありません。品川エディションは、プラスαの長期保証を付けるなど、システム
の総称として使っているんです」

日大法科大学院の板倉宏教授が指摘する。
「手術に使用する機械や、その内容は一緒。にもかかわらず、大きく料金を変え
不当に利益を得ているとなると、やはり問題でしょう。病院側の患者への説明が虚偽と証明
されれば、詐欺罪に問われる可能性もあります」

こんな、金に"目が眩んだ"輩に、他人の目を治す資格はないだろう。