老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

植物と人間のつながり-Ⅰ “植物と数学”             その3  ~フラクタル~

2017年01月06日 19時39分23秒 | 園芸福祉・植物とのつながり
 続いては、フラクタルです。

 フラクタル(或いはフラクタル幾何)とは、ユダヤ系でフランスとアメリカ両国の国籍を持つ数学者ブノワ・マンデルブロ(1924~2010)が唱えた幾何学の概念で、数学的定義は素人にはとても理解できません。

 簡単に言えば複雑な図形であり、いくら細部を拡大しても複雑さを保つ図形の事であり、特に一部を抜き出すと全体と似た形になる(自己相似性)例がよく知られています。
同じような形が無数に集合することによって、また同じ形を繰り返すというもので、デザイン界に大きな
影響を与えたようです。

 更に、最近になり、神経構造はフラクタル図で表されるし、はフラクタル構造によって表面積を広くしていること、更にDNAもその進化プロセスで同じ原理の繰り返しから生成されたのではないかという理論
も出てきて、このフラクタルは生命の起源説にも重大な影響をもたらしたという研究も進んでおり、先端医学や生命工学の分野でも色々と応用されているようです。

 植物については、樹木の枝と全体の樹形などが取り上げられていますが、ロマネスコカリフラワー等もフラクタルに該当するといわれています。

 注意してみると、身近にある植物にも色々と見つかり、自然界の不思議に改めて驚きます。
参考までに写真を2枚添付しておきますが、写真のオレンジで囲んだ部分と全体の部分の相似性が、判ると思います。(まさ)


ロマネスコカリフラワー(WIKIPEDIAより)

アスパラガス・セタケウス‘ナナス’の葉

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