老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

加太へ  その①  ~友ケ島~ 

2018年10月29日 20時05分51秒 | 旅行/色々な風景
 3~4年前にテニス仲間と和歌山にテニス合宿に出掛け、加太に泊まって美味しい魚を食べたことはあるのですが、目に前にある友ケ島には行く機会がなく、何とか行ってみたいと思っていました。

 砲台跡の建物がそのまま残っており、その様子を見たかったのと、いつも行く淡路島から直ぐ近くに見える友ケ島の様子も知りたかったからで、好天気でしかもツレアイの体調の良さそうな日を選んで、10月25日に決行しました。

 大阪からは、阪和道を利用し、泉南ICからは一般道を走って2時間ほどで、加太の港に到着です。
秋晴れの好天気とあってか、或いは1日に4便しか船便がない為か、既に港には結構沢山の人が並んでいましたが、無事に乗り込み、穏やかな波で船酔いの心配もなく30分ほどで到着。

 友ヶ島(ともがしま)は和歌山市加太に属し、紀淡海峡(友ヶ島水道)に浮かぶ無人島群で、「友ケ島」という名の島はなく、砲台跡などで有名なのは「沖ノ島」という名前の島で、その東には「地ノ島」という同じ位の大きさの島があり、「友ケ島」には地続きの虎島と、島に抱かれたような神島という小さな島があり、この4つを併せて友ケ島と呼び、瀬戸内海国立公園の一部になっています。

 この「沖の島」に砲台が数多く設置されたのはその地理を見れば明らかです。
即ち、紀淡海峡は沖ノ島と地ノ島により、淡路島~由良瀬戸~沖ノ島 ~中ノ瀬戸~地ノ島~加太ノ瀬戸~ 紀伊半島と三分されますが、海峡の幅と水深から見て大きな船舶が航行できるのは由良瀬戸だけで、この海峡を和歌山と淡路島に砲台を配置することでカバーできたのです。
※ 由良瀬戸 は幅4.7kmですが、この内で水深20m以上の大型船の可航幅は2.8kmだそうです。

 小さな島ですが標高120m近い山間部もあり、その頂上近くにも砲台跡があるので、まだ疲れていない内に登り坂が厳しそうな山に登るコースを選びました。
途中の山道は、先日の台風の影響か、道路の土が流され、石や岩が剥き出しの歩きにくい道でしたが息を切らせながら登りました。

 最初に到着したのは、パンフレットなどで有名な第3砲台跡。分厚いレンガ作りの頑丈な建物が印象的でした。ここは建物の中にも入れますが、薄暗いので懐中電灯が必要です。
また、数年前からコスプレ撮影の名所にもなっているようで、この日もアニメキャラクターらしい恰好をした若者が数組来ていました。

 その後、展望台や、灯台、更に第1/2砲台跡などを見ながら島の西半分をゆっくりと回りました。

 途中で持参した弁当を食べたりしたので、帰りの船は予定していたのより一つ遅い船となり、港で1時間ほどの時間つぶしをせざるを得ませんでしたが、好天気に恵まれ、いつもの寺院を中心とした山歩きと違って海の香りを楽しめるハイキングでした。

そ れにしても、由来瀬戸を通る船の多さには改めて驚きましたが、とりわけ私が島に居た3時間程の間に巨大な自動車運搬船を3隻も目にしたことで、自動車産業の巨大さを実感しました。(まさ)


沖ノ島に到着

石ころが剥き出しの山道

第3砲台跡に到着

パンフレットなどで有名なスポットです

第3砲台跡の内部

展望台から見降ろす灯台と向うに見えるのは淡路島(正面が由来、右側が洲本)

第1砲台跡

同上。裏側から

友ケ島灯台

灯台の直ぐ近くにある子午線広場 東経135度線が通っています。

輝く海と釣り舟

第2砲台跡。ここは崩壊が進んでいます

同上。崩れかけた砲台跡

散策道

道傍にはナルトサワギクが目立ちます

海の直ぐ傍を通る所もあります

山間部では大きな倒木もあります

山間部から見降ろす神島。海の色が綺麗でした

巨大な自動車運搬船

加田に帰港。大波止には沢山の釣り人

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