老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

この国の政治は? ~最近の余りにも情けない動き~ 

2018年06月16日 19時55分46秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 原発2題が2回続いた後は、政治2題です。
 最近の国会の動きを見ていると、余りにも下らない事が多く、新聞の政治欄を見る気にもなりませんが、その中でも代表的な余りにも馬鹿馬鹿しい動きを二つ取り上げてみます。

(1)参議院の議員定数増加?
 自民党と無所属クラブは14日、参議院の定数を「6増」する公職選挙法改正案を国会に提出しました。
 野党の殆どがこの法案に反対しているものの、公明党が容認し、今国会での成立の公算大と言われています。

 この改正案は、“一票の格差解消”を名目としており、その為に人口増加の著しい埼玉県の定数を増やすなどの一応の体裁は整えていますが、最大の狙いは、比例代表の一部に新たな制度を取り入れることで、「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区を何とか形だけは保ちつつも、現地にくすぶる不満を解消しようとする意図が明らかです。

 安倍政権下で、国会が立法府としての本来の役割も果たせていないだけでなく、内閣や官僚達の違法行為(或いは、法律への抵触が明白でなくても、明らかに法律の趣旨を踏みにじっている行為)を糾弾も牽制もできていない国会議員をこの時期に定数増加するなど、誰が見てもおかしいでしょう。

 特に、参議院については、過去は“良識の府”として、衆議院の行きすぎを牽制するそれなりの役割を持っていましたが、最近ではそのような誇りも全く見られずに、「第2衆議院」として、衆議院の蛮行にお墨付きを与えるだけの役割に成り下がっています。

 唯でさえ、国家予算の緊縮化が必要な時期に、そして総人口の減少傾向が明確になっている中で、碌に仕事もしない「第2衆議院」の定員増などはもっての他でしょう。


(2)バクチが国を豊かにする?
 15日の衆議院で、統合型リゾート(IR)実施法案<いわゆる「カジノ法案」或いは「ギャンブル促進法」>が自民・公明・日本維新の会の賛成多数で可決されました。

 悲しい事に、この法案は私が住んでいる大阪の活性化を名目にして、日本維新の会が政権への協力姿勢を見せながら強引に進めてきた法案です。

 一応、ギャンブル依存症を防ぐとために日本人の入場制限策などもとるようですが、所詮はギャンブルを呼び込んで少しでも財政寄与を図りたいとの意向です。


◆余りにもバクチに甘すぎませんか
・どんなに名前を変えようと、カジノはバクチをする場所です。
・バクチがある以上、依存症はなくなりません。
 これは、現在のギャンブル性が高まったパチンコでも明らかですし、日本では競馬/競輪/ボート/競輪/オートレースなど、既にあり余るばかりのギャンブルが存在しています。これ以上は必要ないでしょう。
・パチンコについては、民営であるだけに、その利益隠しなどが話題になるとともに、黒い噂が絶えません。
カジノが導入されるとなると、これに輪をかけて国際的な黒い部分が日本にはびこることは明白でしょう。・

◆インバウンドの増加は、もっと健康な方向で…
 IRのもう一つの効果として、インバウンド増加が挙げられています。
 ここ数年のインバウンド増加は目を見張るばかりですが、最近では買い物などの消費だけではなく、日本の自然や人情の厚さを求めてのリピーターも増えているようです。

 インバウンドの増加を図るためには、バクチなどではなく、日本の良さをもっと宣伝し、これらの良さを目当てに来られるインバウンドの増加を維持できるシステムを作ることの方が余程大事なことではないでしょうか?

 以上、余りの馬鹿馬鹿しい国会の動きを目にして、つい一言いいたくなりました。(まさ)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。