東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

稲の箱苗作りと畑苗作り

2009年04月23日 | 稲:春作業,苗作り

 早朝に起床して田んぼに行きました。先日は苗場に籾を直接蒔きましたが、今日は籾を箱苗と畑に蒔きました。今年は、苗場,箱苗,そして畑苗と三種類の苗作りをします。去年箱苗だけで苗作りをしましたが、鴨にやられたりしてうまく苗を育てることができず最低数の苗で田植えをしてひやひやしました。今年はリスクを分散する意味でも三種類の方法で苗作りをします。
 今日は最初に箱苗による苗作りをしました。去年使った箱を取り出して土を入れ籾を蒔きました。籾は昨日から浸水しておいたものです。

     規定の箱に土を入れる           土を均して籾を蒔く
 

 去年は15枚程度の箱苗だけで育苗しました。今年の育苗は主に苗場です。このため、箱苗による育苗は予備としての役割です。箱は5箱だけ使いました。箱に土を入れて平らに均して籾を蒔きます。籾を蒔きおわると、その上にふるいを使って薄く細かい土をかけました。

             ふるいを使って薄く土をかけて籾を覆う


 薄く土をかけ終わると、箱を苗場まで運んで置きます。日差しが強くなると箱はすぐに乾いてしまいます。乾かないうちに箱を苗場内に並べるように置きます。

     籾を蒔いた箱苗五つ           苗場内に並べて置く
 

 昨日の夕方、苗場の水を引いて水深を浅くして箱苗を置きやすくしておきました。ただし、水深を浅くするとスズメなどが目ざとく苗場に降り立ってせっかく蒔いた籾を食べてしまいます。スズメに見つからないようにすばやく作業します。

      苗場に並べた五つの箱苗、順調に育つように時々見回り要


 箱苗を苗場内に並べるとすぐに水を入れて水深を深くします。深くしないとスズメに入られてせっかく蒔いた籾を食べられてしまいます。特に箱苗は籾の密度が高いのでスズメに見つかると食べつくされてしまいます。過去にもスズメに食べられしまい箱苗に籾を蒔きなおしたことがあります。夕方苗場を見回るとちゃんと水深が深くなっていたの一安心です。

        水深が深くなり水没した箱苗、これでスズメ食害なし


 箱苗による育苗作業が終わるといったん家に帰って休憩しました。しばらくして今度は畑に行きました。今度は畑で稲の苗を作る畑苗作り作業です。この作業は稲の種である籾を畑に蒔いて育苗する作業です。

    籾をまく畝に堆肥を蒔く           一日浸水した籾を蒔く
 

 畝の中心に堆肥を蒔いて、その堆肥を囲むように籾をすじ蒔きしました。畑で育苗するのは数年ぶりです。畑は水田と違って乾燥しやすいためとても管理が大変です。晴天が続くようだと時々水をやる必要があります。

             畑の畝に沿って籾を二本にすじ蒔き


 昼間は仕事をしている関係でそんなに多く畑に来ることができません。乾燥を防ぐために白い寒冷裟をかけておきました。これで少しは雨が降らなくても大丈夫です。2週間ほどで芽が出てくると思います。

    籾を蒔いて土をかけ、その上に乾燥予防としての寒冷裟を被覆

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