東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

紅花がようやく発芽、今後冬越し

2021年11月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 紡いだ毛糸の山野草染色の一つに紅花を使っています。紅花の種は、色は白で形はヒマワリに形が似ています。先月、この夏に採種した種子を種まきしました。その紅花が発芽しました。発芽率は60%位でしょうか。発芽した芽をよく見ると、すでに小さな子葉が出ていました。小麦と同じように、冬を越して春になって開花します。その花びらを収穫して染色に使います。紅花の花には黄色と赤色の二つの色があります。面白いことに、前者は水に溶けて後者は水に溶けません。その違いを使いわけて二つの色に染め分けます。

        綺麗に発芽、小さな子葉も出ている紅花の芽


 これまで毎年のように紅花を栽培していますが、まだ完璧な栽培方法に至っていません。春に種まきするより、秋に種まきする方がよく開花することは分かっています。それに秋まきの方が除草が少ないため管理が楽です。一番よく分からないのが、次年のための種の取り方です。染色に使う花弁を千切るように取ると、根本にできる種子が実らないことがあるのです。紅花の花粉を媒介する昆虫の種類が少ないのでしょうか。または授粉しない前に花びらを取るといけないのかも知れません。そのため、種を取るための株だけは花弁を取らない方が良いようです。単に、暖かい山口県では紅花は栽培しにくいだけなのか知れませんが。

     発芽した紅花周りの除草        除草した紅花の周り
 

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