東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雑穀(しこくびえ)の収穫

2009年10月22日 | 麦,穀類,雑穀
 7月に移植した雑穀の収穫をしました。ヒエはすでに収穫済みで、今回はシコクビエの収穫をしました。この雑穀は日本にそうとう古く伝わったらしく、地域によっては別名「朝鮮ビエ」,「エゾヒエ」,「かもあし」(鳥の足に似ているからか)などがあります。特に山梨県と静岡県ではこの別名が山を境にした村で変ります。

                1株のシコクビエの穂


 この雑穀の特長は、収穫期がだらだらと長いことです。お米のように1時期に収穫できません。このため今週収穫したら2週間後にまた収穫できます。この間次々に穂が出てきて実ります。収穫は霜が降って枯れるまで続きます。

               シコクビエの穂の一つ、穀粒はとても小さい


 シコクビエは、稲のように根元から刈り取るのではなく、穂を刈り取って収穫します。なお、古代では稲も穂刈りしたようです。東南アジアではいまだに稲を穂刈りする地域もあります。シコクビエの熟した穂を刈り取って束ね、小屋の軒下に吊るして干しました。乾燥が済むと棒でたたくか臼でついて脱穀します。あとは粉にして食べます。調理方法を工夫すると良いかも知れませんが味は良いとは言えません。もともと、お米が取れない山間部で作られていました。

           小屋の軒下に、束ねたシコクビエを吊るして干す
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