東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

帝国電波(現クラリオン)製カーラジオRM-107(三菱キャブトラック搭載)の修理(2/6)

2019年12月08日 | 古ラジオ修理工房

 今回から、スピーカーを繋いで故障個所の大雑把な特定をすることにしました。故障個所が電源,アンテナ,または電子回路内なのかを探索しました。まず気が付いたのは、保護回路であるヒューズが改悪されていることです。一度ヒューズが切れたことがあるようです。カーラジオはヒューズが切れると交換が面倒です。そのため、ヒューズ交換の必要がないようにヒューズを無くしたと思われます。この保護回路が無いと、過電圧時にカーラジオが壊れることがあります。その他、雷などの衝撃からラジオを守るアンテナ部品にブラブラする針金がありました。何かの拍子に針金が落下したのか、修理時に置き忘れたのか分かりません。不思議な個所がいろいろあるカーラジオです。

       右下の自作シグナルインジェクターで信号を注入中


 アンテナの筐体内への引き込み部を調べてみました。すると、筐体で挟み込んでいる個所が緩んでいました。そのため、アンテナ線がグラグラしていました。おそらく長い間の運転中の振動で緩んだに違いありません。その緩んだ箇所をペンチでかしめておきました。

 ヒューズの改悪箇所    グラグラする針金    正常に点灯するランプ
  

 続いて電源を入れてみました。定格電圧は12Vですが、5V位からゆっくりと電圧を上げていきました。短絡などの故障があると電流が急に増えます。電流は問題ありませんでした。ランプも正常に点灯しました。続いて電源スイッチの入り切りのテストをしました。電源スイッチを入れるとボスッとスピーカーから音が出ました。次にシグナルインジェクターから信号を注入してみました。ボリュームの中点に信号を注入すると、うるさいほど大きな音が出ました。ボリュームを上げ下げすると、音が大きくなったり小さくなったりしました。このことは低周波増幅回路は正常であることを示します。次回は高周波増幅回路の探索をしようと思います。

グラグラ動いていたアンテナ引き込み部    ボリューム中点に信号注入
 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする