東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204Sの修理(7/8)

2014年02月10日 | 古ラジオ修理工房

この古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204Sの修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理(1/8) 修理(2/8)  修理(3/8) 修理(4/8)
  修理(5/8) 修理(6/8)  修理(7/8) 修理(8/8)

 中波のトラッキング調整が終わったため、今度は短波の調整をしました。そこで、ラジオ正面から見て右上にある中波/短波切り替えスイッチを押して、短波に切り替えました。ところが、切り替えスイッチを押すとガリガリと雑音が出ます。永い間に切り替えスイッチの接点が汚れたのか錆びたのかも知れません。接点不良が軽減するように、何回もスイッチを押しました。しかし、切り替え時のガリガリ音はあまり変わりませんでした。

   「SW」マークが出ると短波受信モード        中波/短波切り替えスイッチ
 

 中波/短波切り替えスイッチのガリガリ音はあまり変わらないのですが、切り替えは正常にできるようです。そこで短波に切り替えて、短波のトラッキング調整に入りました。中波と同じように調整しました。短波は中波と比べて、ほんのわずかに回すだけで大幅に感度や受信周波数が変わります。このため、微妙にゆっくりと回して調整しました。中波の場合は普通のドライバーでも調整できますが、短波は専用の調整ドライバーを使わないとスムーズに調整ができません。

            トラッキング調整用の専用ドライバーを使って調整 〇:調整箇所


 まず、最も低い受信周波数は、4.1MHzでした。規格は3.9MHzです。局部発振コイルがネジロック剤のため動かすことができず、わずかに高いのですがぎりぎりOKとしました。

      最も低い受信周波数位置                SGで4.1MHzが最低
 

 次に高い周波数を調整しました。規格では12MHzですが、11.4MHzとなりました。やはり、局部発振コイルを動かすことができないため、わずかに低いですが実用上問題ないためこれでOKとしました。夜にバーアンテナを伸ばして受信すると、韓国,中国などの短波放送が次から次に入りました。
 次回は、ラジオを綺麗に磨いて修理を終えようと思います。

     最も高い周波数位置                  SG上では11.4MHzが最高
 

コメント
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