東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

母親、孫娘に我家の家風ほか解説

2012年04月23日 | 家族関連

  昨日に続いて父親の見舞いに行ってきました。だいぶ良くなって、食事介助ではありますが食べることができるようになりました。まだ食事はミキサー食ですが、早く普通の食事を食べることができるように回復して欲しいと思います。

      孫娘がヨーグルトを食事介助       病院から戻ってお菓子タイム
 

 そろそろ娘も山口県を後にします。今日は、母親と娘とがわきあいあいに話をしていました。遠くから見ていると、母親が娘時代に習ったお茶やお花に娘が興味を持っているようでした。これまで、日本の伝統的なしきたり文化にあまり興味もたなかった娘ですので意外です。

           お茶について、その作法を楽しそうに話している母親と娘


 その後、母親は我家のいろいろな文物を娘に見せていました。最初に神棚と仏間です。キリスト教など世界で多い宗教は一神教です。日本のように、一つの家に二つの宗教があるなんて考えれば不思議なことです。遠く古代ギリシャやローマ帝国などでもさまざまな神が祭られていました。日本は世界的に見て古い国なのでしょうか。

       我家の神棚                        我家の仏間
                                 右上:
元首相岸信介から父親
                                手向けられた字が飾られている

 

 一神教と多神教の違いの一つに、経典がありそれを教える専業者がいるかどうか、だとの話を聞いたことがあります。例えばキリスト教にはバイブルがありそれを解説する神父と呼ばれる専業者がいます。多神教にはありません。たとえば、ギリシャの神々や日本の神道には神話はありますがバイブルはありません。神主は専業者ではありません。根本的には、多神教は人に生き方を教えません。生き方は自分で決めなければなりません。しかし、キリスト教などの一神教では宗教そのものが人の生き方を教えます。例えば、イスラム教は宗教そのものが生き方のような気がします。

     掛け軸、満州から持ち帰ったとか     日本建築にしかない、ふすま
 

 広間にはいろいろな表彰状が飾れています。母親が、これら表彰状の一つ一つを娘に説明していました。左から、父親が林業の功績でもらったた農林大臣賞,母親が小学生教諭時代の研究でもらった文部大臣賞,父親が県から林業貢献でもらった表彰状です。夫婦それぞれが大臣賞をもらったのは、日本では稀有なことではないかと思われます。
 母親が娘に言いたかったのは単なる自慢話ではなく、努力していればいつか報われるとか、家に恥じない生き方をするといいよとか、プライドを持って行きなさいとか、ではないかと思います。娘はどう感じ取ったでしょうか。

           飾られた、農林大臣賞、文部大臣賞、山口県林業貢献賞

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする