EKKEN♂

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コメント欄の並び順について

2005-10-09 | WEBにまつわる話
 いろいろなブログを読んでいると、ときどき、色使いとか文字の大きさは悪くないのに、物凄く読みにくい所にあたってしまうことがあります。
 それはコメントの並び順。

 ご覧のように、gooブログはコメント投稿日時の昇順(古いものから新しいもの順)で決められていて、ブログ全体で見てもこれがスタンダードだと思いますが、ときどきこの順番が逆の降順(新しいものから古いもの順)になっているものがあります。
 そのブログサービスのデフォルトがそうなっているのか、あるいはユーザーがカスタマイズして並べ替えているのか知りませんが、僕にとってはこの降順表示コメント欄が非常に読みにくいのです。
 
 ブログの特徴として、トップページの一番上の記事が最終更新であることが挙げられます。
 ブログ以前の「ホームページ」形態のWEBサイトでは、トップページに「更新履歴」を記載するのが閲覧者に親切なテクニックとされていましたが、ブログツールは最新投稿記事を優先して目立つ場所に配置することで、この「更新履歴の更新」という手間を省きました。
 ブログのこの特徴は、訪問するたびに同じコンテンツを読まされることが少ないので、読者にとっても効率的な仕様であると言えます。
 しかし、コメント欄は記事本文の並びと逆になっているところが断然多いですね。
 サイドバーにある「最新のコメント」などは降順になっているにもかかわらず、コメント欄本体は古いものから新しいものという具合(昇順)になっています。
 だったら、昇順で並んだコメント欄は、何度も訪問する人にとっては、同じコメントを読まされる機会が多くて、その度にスクロールさせなければならないから、不親切なんでねぇの?
 ……という考え方もあるかもしれません。
 
 しかし僕はコメント欄が降順になっているブログは、あまり好きではありません。
 
 ブログの記事というものは、基本的に個別の記事単位で読まれるものです。
 もちろん、いくつかの記事が連続した物語になっていて、古いものから順番に読み進めることが条件になっているものもあるでしょうが、その場合は検索などで中途の記事にたどり着いた人にも便利なように、記事の冒頭と締めくくりに昇順のナビゲーションリンクをつければいい話です(参考:続きものの記事
 しかし、これがコメント欄の話となると、ちょっと事情が変わってきます。
 コメント欄は、主として、個別の記事についたブログ主と閲覧者の交流の場です。人によっては閲覧者に使用方法を任せて、自分は一切登場しないというブログ主もいますが、それでもコメント欄の全体の流れを無視してなされた「空気が読めていない」コメントは嫌がられることが多く、何かを書き込む際は、一応一通り他者が残したコメントには目を通すものでしょう。
 この時に、寄せられたコメントが降順で並んでいると、その数が多いほど読みにくいのですよ。
 一つ一つのコメントは、当然の事ながら上から下に向かって読むものです。
 昇順で並んだコメント欄は、マウスのスクロールホイールを手前にクリクリするだけで読むことができますが、降順で並んだコメント欄の場合、流れを把握する為に、一旦未読の一番古いものを探し出し、個別のコメントを読み進めるたびに、下から上がって次のコメントを上から下に読む必要があります。
 これって凄く面倒なことですよね。
 雑談的な一言コメントのやりとりが続く場合だと、そんなに面倒さを感じないかもしれませんが、ある程度の分量を伴ったコメント欄の場合、上から下、下から上を繰り返す物だと煩わしくてたまったものじゃありません。
 
 そのブログが、仲間内で読むことを前提にしていて、常に一定の仲間がチャット的に、頻繁にコメントのやり取りをしているところの場合は、降順のコメント欄のほうが都合がよいかもしれません。
 仲間が読み終わったコメントについては、再度読まれる必要もないし、訪問するたびに新着コメントを求めてマウスをスクロールさせるよりも、手早く未読コメントまでたどり着けそうだからです。
 
 そうしたブログのコメント欄が、「誰のためにあるのか」というと、読者の為ではなくて、「自分の為」なんですよね。
 自分のブログを一番多く読むのは、恐らくは自分自身でしょう。コメント欄に書かれた事に対して一切の興味がない人は別でしょうけど、多くの人は、書き込みされたコメントにレスを入れるべく、自分のブログのPVカウンターを廻していることと思います。
 ブログ主本人にとっては、寄せられるコメントが多いほど、最新の書き込みが一番上にあったほうが断然便利です。
 しかしたまにしか来ない閲覧者にとってはどうでしょう?
 降順で並んだコメント欄は、読んでいないコメントの数が多いほど、そのコメント欄を読むのが苦痛になるはずです。
 
 ブログ主にとっての「コメント欄の意義」が、コメントを寄せた人と個別の会話のみに利用されるのであれば、降順のコメント欄は都合が良いのかも知れません。
 しかし、そうしたブログの多くは、極めて閉鎖的であり、記事本文がそれなりに面白いことが書いてあっても、よそ者の自分はなかなかコメントを残しにくさを感じずにはいられないのです。
 
 
「降順」「昇順」などという、使い慣れない言葉を多用したせいで、文中に間違いが多く発生しました。
混乱させて、「申し訳ない」
4794212666日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか
長野 晃子

涙と日本人 世界が称賛!!伝説のニッポン人 大東亜戦争と「開戦責任」―近衛文麿と山本五十六 石に咲く花 謝らないアメリカ人 すぐ謝る日本人―生活からビジネスまで、日米を比較する

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