CQ出版の
Design Wave Magazine2007年7月号を買ってきました。
XilinxのSpartan-3E XC3250Eの載ったFPGA基板が付録についています。
いつものごとく、袋から出してそのまま動くわけではなくて、いくつか部品を足してやる必要があります。
電源は安定した3.3Vを使うか、5Vを3端子レギュレータで3.3Vにして使うのと2通りを選べます。3端子レギュレータ(LM317T)と電解コンデンサ(25V10μF)は実装されていません。LM317Tは外付けの抵抗を使って出力電圧を可変にできる可変出力の3端子れキュレータですが、抵抗は実装されています。安定した3.3Vの電源は?ということでInterface 5月号付録のV850基板から3.3Vを取りました(写真右上)。
FPGAの中身を書き換えるためのJTAGケーブルを接続するためのコネクタも実装する必要があります。これも2系統あって、1つは2.54mmピッチの6pinヘッダで、もう一つが2.0mmピッチの14pin(2x7)ヘッダです。14pinの方はXilinx純正のJTAGケーブルに対応したもののようです。2.0mmピッチのボックスコネクタは秋葉では見つけることはできませんでした。ボックスにこだわらなければ、2.0mmピッチの2列ピンヘッダは
千石電商と
若松通商で売っていました。
2.54mmの方ですが、Platform Cableとかだとフライリード線をつなげばいいです。とりあえず手元にあるSpartan-3 Starter Kitのおまけケーブルにつないでみました。ピン配置が違うので順番を入れ替えています。このケーブルはParallel Cable III互換でプリンタポートに接続します。
JTAG関係の信号はCN3にも出ているので、ベースボードとか作ってそちらからつなぐこともできます。
電源とJTAGコネクタだけあれば、一応コンフィグレーションはできます。しかし実際に動かそうとすると困ったことがあります。この基板はクロックも実装されていません。クロックには3.3V動作の発振器を実装しないといけません。DWM誌のお勧めは京セラキンセキのFXO-31FLです。一応33MHzということになっていますが、どうせDCMで周波数を変えれるので周波数は適当でよさそうです。ラジオデパート2Fの
サンエレクトロで売っていました。そのものずばりの33MHzはありませんでしたが他のは色々ありました。聞いてみたら33MHzはなかなかないと言っていました。とりあえず50MHzのを買ってきました(400円)。使えるかどうか分かりませんが秋月にも3.3V用33MHzの発振器SG-645PCPを売ってます(4個で300円)。表面実装用なのではんだづけが難しそうです。他に売っている場所はRSオンラインと
フルタカパーツセンターを見つけました。
GCLKがI/Oピンに出ているので、そちらから入力してやってもいいかもしれません。
6/10 追記 秋月発振器でも動作確認しました。マルツの通販でもあつかっているようです。
その他にいりそうなものはI/O用のピンヘッダです。CN2が34pin、CN3が40pinです。CN3の8pin分はJTAGにつながっているので、32pinでも平気です。
Spartan-3E自身はRAMタイプなので、電源を切ると中身を忘れてしまいます。電源を切っても中身を覚えておくためのコンフィグROMも実装されていません。型番はXCF02SVO20Cです。秋葉だと
千石電商で売っていますが、RSオンラインやdigi-keyでも買えるようです。国内で買えるかどうか分かりませんがXilinxの
オンラインストアではAVNetとNuHorizonにリンクしています。
まとめると
- 電源は3.3Vか、レギュレータをつけて5V。
- JTAGコネクタは2.54mmピッチ6pinか、2.0mmピッチ2x7
- クロックはFXO-31FL(または互換品)を実装するか、外部クロック入力
- コンフィグROMをつけなくてもいいはず
さて、おまけケーブルでコンフィグできそうか見てみるために
なひたふさんのMITOUJTAGでboudary scanしてみました(なひたふさんの所は今は
特殊電子回路株式会社です)。
チェーンも認識してIDも返してくれています。INTESTで基板に実装されているLEDも点けたり消したりできました(LEDはピン番号98につながっています)。とりあえず動くかどうかの確認にはとても便利です。
平日でも秋葉原は結構混んでいました。日差しが強かったので駅前にいるメイドさん達も日傘をさしていました。