MTM06でスイッチサイエンスさんから買ったNetduini miniでLチカしてみました。
Netduino miniは、やたらと小さいです。左側の緑の基板が秋月のFT232RL USBシリアル変換基板です。同じ24pinで幅は600milですが、高さが低いです。こんなに小さくても.Net Micro Frameworkが動いちゃいます。
小さいので、USB変換すら載っていません。基本はシリアルから使います。pin1とpin2はレベル変換ICにつながっていて、±15Vの普通のシリアルポートにつながります(UART2)。デフォルトはこのポートからプログラムしたり、デバッグしたりします。
Netduino miniの設定変更
今回のようにUSBシリアル変換基板を使うときは、pin11とpin12の方のUART1を使ってやる必要があります。UART1を使うには、設定を変えてやる必要があります。
まずは、秋月モジュールの設定ですが、JP1は1-2の間にジャンパーを、JP2にもジャンパーをつけます。これで、VccからはUSBからきた5Vが出力されるので全体の電源にします(JP2の設定)。念のためにリセッタブルヒューズ(ポリスイッチ)をつけるのもありです。JP1を1-2間にすることでTxDやRxDが3.3Vになります。
配線は以下のようにしました。
AE-UM232R Netduino mini 11pin Vcc --- 21pin Vcc (5V) 14pin GND --- 23pin GND 15pin RxD --- 12pin UART1 TX0 19pin TxD --- 11pin UART1 RX0 22pin リセット --- リセットボタン --- GND (内部でpull-up済)
必要であればAE-UM232Rのドライバをインストールします。デバイスマネージャでCOMポートの番号を覚えておきます。
設定の変更ですが、TeraTerm等で115200bps、8bit non-parity stopbit 1bitで接続します。ESCキーを押すと以下のようなメニューが出てきて、1を選んでやります。
Netduino Mini
1. TTL UART (COM1)
2. RS232 UART (COM2)
Which transport (1 or 2)? 1
Switching transport to TTL UART (COM1)...
.NetMF v4.1.2821.0
NetduinoMini, Build Date:
Nov 7 2010 19:47:13
ARM Compiler version 400771
TinyCLR (Build 4.1.2821.0)
Starting...
Created EE.
Started Hardware.
以上で、設定は終わりです。
他にすることとしては、VS2010側のファイルのアップデートが必要です。最新版はこちらからダウンロードできます(Netduino SDK v4.1.0の32bit版か64bit版のどちらか)。インストールすると、新規プロジェクトの作成でNetduino Mini Applicationを選べるようになります(クリックで拡大)。
Lチカのソースコード
今回作ったLチカはマルチスレッド版です。メインスレッドはずっと寝てますが、裏で別スレッドがLチカをしてくれます。
using System; using System.Threading; using Microsoft.SPOT; using Microsoft.SPOT.Hardware; using SecretLabs.NETMF.Hardware; using SecretLabs.NETMF.Hardware.NetduinoMini; namespace Netduino_mini_test1 { public class Program { static OutputPort led = new OutputPort(Pins.GPIO_PIN_13, false); public static void Main() { // スレッドを使って、バックグラウンドLチカ new Thread(delegate() { while (true) { led.Write(!led.Read()); Thread.Sleep(250); } }).Start(); // main threadはずっと寝てる Thread.Sleep(Timeout.Infinite); } } }
とりあえず、何もついてないですが、一応デジタルpinは16本あります(アナログ入力4+デジタル12)。でもUART1で2本減るので14本になります。素直にUART2を使えば16本フルに使えます。普通のNetduinoが20本(アナログ入力6+デジタル14)なので、4本少ないです。
CPUのAT91SAM7X512は、BGAのパッケージなので多層基板と思われます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます