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2015年8月27日~吉田都×堀内元 Ballet for the Future
書き足しました。
音楽データ、初演データ、作品についてもろもろ
吉田都×堀内元 Ballet for the Future の東京公演を観てきました。
たくさんのバレエ公演を観た想い出の深いゆうぽうとホール、私はこれで見納めです。
ピットが無い時の平土間数列はさておき(Sがつく列ね)、あの死角のない見やすい劇場が無くなってしまうのはとても残念。。。
ありがとうゆうぽうと。。。
第一部
Valse Fantaisie
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ミハイル・グリンカ(幻想的ワルツ)
※世界初演 1967年11月 NYCB
※2001年セントルイス・バレエ、堀内元バレエUSA I、V上演
飯島望未 末原雅広
荒井茜 細井佑季 吉村茜 酒井那奈
グリンカの幻想的ワルツを使って1953年にバランシンが女性3人と男性1人のために創作されたものがベース。
その14年後に、『グリンキアーナ』という4部構成のグリンカの曲を使った作品を振付した時に、53年に作ったワルツを男性1人、女性4人に改訂し、『グリンキアーナ』の中に入れたそうです。
その後NYCBで唯一レパートリーとして残って再演され続けているのが第2部で踊られたこの「Valse Fantaisie」
オープニングを飾るにふさわしいとても華やかな作品でした。
末原さんの安定感のある踊りと、ものすごくスレンダーでお美しい飯島さんのエトワールカップルが素敵。うっとりしました。
末原さんはスクール・オブ・アメリナン・バレエ出身、飯島さんは元ヒューストンバレエのソリスト。
荒井さんはスクール・オブ・アルバータ・バレエ、細井さんはナショナル・シアター・バレエ・スクール、吉村さんはパルッカ・シューレ・ドレスデンの出身。
酒井さんは現在ロイヤル。バレエ・アカデミー在学中とのこと。
Attitude
振付:堀内元 ※2015年3月セントルイス初演
音楽:ニコ・マーリー
小泉奈々(東京シティバレエ) 塩谷綾菜(アートバレエ難波津) 春風まこ 森川真央
2011年から行われている「セントルイティーン・タレント・コンペティション」に、今年シュッツ乗したセントルイス・バレエ・スクールの高校生4人のために堀内元がフルつけた商品。
アティチュードいはバレエの基本的なポジション名のほかに「生意気」「態度が大きい」というニュアンスもあるそうでその両方をかけたイメージの振付だそうです。
ニコ・マーリーは1981年生まれの作曲家で、ミルピエと組んだ作品をバレエによく提供しています。
黒いシンプルな衣装でここは若手投入枠?という感じなのかな。
えーっと、みんな身体能力はとても高いと思うし、それぞれの音のとり方とか表現はいろいろ個人の自由、、、っていうかその人の癖、、、というか力があるし、そのバラバラなのもまたかえって面白いのかもしれないんだけども。
もちっとみんなアピールしてもいいような感じがしました。
もっと高飛車な感じとか、観客をあおるようなのが欲しいかな。
みんな可愛かったけどもね。
もっともっともーーーーっと、動けると思うんだよ。そんな可能性を感じる女の子たちでした。
この子たちがもっと解き放たれるところが見てみたいですね。
Le Reve
振付:堀内元 ※2008年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA II上演
音楽:ジョー・モッラ
森ティファニー(セントルイスバレエ) 岡田兼宜(ダズル・ダンス・カンパニー出身)
細井佑季 吉村茜 酒井那奈 北本咲和歩(ベルリン国立バレエアカデミー在学中) 今里萌恵
鹿嶋彩香 嘉本夕葉 桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
高須祐治(ロシアン・オリジナル・バレエ・シアター出身) 栗野竜一(ワシントン・スクール・オブ・バレエ出身) 豊永太優(ワシントン・スクール・オブ・バレエ出身) 渥見直幸(ロイヤル・スクール・オブ・アントワープ出身)
夢や幻想、空想を意味する『Le Reve』はセントルイスバレエの常任作曲家ジョー・モッラと堀内元の共作バレエの4作品目にあたります。
最初は暗闇の中、大きなクラクションや大通りの騒音のようなものが聴こえるところからスタート。
白いロングドレスの女性が現れて、彼女の恋人らしき男性が現れて哀愁に満ちたパ・ド・ドゥが繰り広げられます。
その後ほかの女性、男性ダンサーが加わり、エネルギッシュなパートとなり、明るい雰囲気になって、、、そして暗闇に戻っておしまい、、と思いきや、最後は遠くから子供たちの声とホイッスルが聴こえてくるというエピローグ付き。
静かな場面からスタート→パワフル→明るくフィナーレ、、って感じで観客もそこで終わりと思って拍手喝采だったのですが、ちょっと最後の余韻が尻切れトンボなのは、初見だからしかたないのかな・・・
セントルイスバレエ所属の森さんは、正直、何かものすごく踊りがすんばらしいとかはないんですけども、、、
あの柔らかな雰囲気、愛らしさというか美しさ、癒しの雰囲気が「立ってるだけで6点満点」的な感じ。
やわらかい大人しい感じのパートや激しいパートといろいろあるんですが、最後は鬼リフト連続でけっこうハードでした。
Pandora's Box
振付:クリストファー・ダンボア ※2014年2月セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演
音楽:フランツ・シューベルト(ピアノ三重奏曲第二番変ホ長調第二楽章)
クリストファー・ダンボアはセントルイスバレエの首席客振付家で、この作品はセントルイスのために振り付けた4作品目、2014年のバレンタインデー公演で初演。
荒井茜 上村崇人(セントルイスバレエ出身)
これは男の子が素晴らしかった!
いや。荒井さんも素晴らしかったんだけど、上村さんの緩急のつけ方とかビシッと止まるところが絶妙すぎて。
カウントのとり方が気持ちよい。
末原さんの安定感も素晴らしかったし、ああ世の中にはこんなに素敵なダンサーがいっぱいいるんだなあ、、、と嬉しさがひしひし。
ドン・キホーテ 〜第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ〜
原振付:マリウス・プティパ
アントレ振付:堀内元(2015年セントルイス・バレエ初演)
音楽:レオン・ミンクス
初演:1869年12月25日モスクワ ボリショイ・バレエ
キトリ:加治屋百合子
バジル:ジャレッド・マシューズ
アントレ:
小泉奈々 塩谷綾菜 今里萌恵 鹿嶋彩香 嘉本夕葉
桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
高須祐治 栗野竜一 豊永太優
ヴァリエーション:塩谷綾菜
アントレの部分は堀内元振付、(この部分のバレエ・ミストレスは林かおりさんですが、、、これって、堀内かおりさんのこと?)
幾何学的なフォーメーションが面白かったので、これは上から観たかったかも。
あとは、友人のファリアシオンは一曲のみでオーソドックスな構成。
マシューズはソロではやや動きが重い感じもありましたが、終始二人ともキラキラハッピーモードで華やかでした。
滅茶苦茶人柄のよさそうなキトリとバジルで、あんまり押し出しは強くないんだけども、真ん中オーラはさすが。
さすがはプロです。
いや、あたりめえだろプロなんだから上手いのは、ですけどもね。
でもすごいものはすごいのだ。
それから衣装は真紅だとか、黒!!!といった強烈なものではなく、やわらかい感じの赤や金やピンクが基調となっていて、それもこの二人の雰囲気に合ってたと思います。
加治屋さんは今回はフェッテは回数は少な目でしたが、何か理由があるのかな?
ポワントのバランスキープが素晴らしかったです。
ダンスキューブのインタビューはこちら
『じゃじゃ馬ならし』見てみたいですね。
第二部
La Vie
振付:堀内元 ※2013年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演
音楽:クロード・ボリング(室内オーケストラとジャズトリオのための組曲より)
出演:吉田都 堀内元
飯島望未 岡田兼宜
森ティファニー 荒井茜 細井佑季 吉村茜 酒井那奈 北本咲和歩
今里萌恵 鹿嶋彩香 嘉本夕葉 桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
末原雅広 上村崇人 高須祐治 栗野竜一 豊永太優 渥見直幸
堀内元の代表作品といえる全4部からなる、クラシック音楽とジャズが融合した軽やかかつ華やかな作品。
終曲『ブリランテ/Brillante』の最終部分となるアンサンブルの踊りが始まり、そこがすぐに中断されて三拍子の古い舞曲『Gracieuse/優美に』に変わります
続いてピアノのゆったりとしたメロディの『Sereine/穏やかに』
バロック風のはつらつとした『Enjouee/快活に』(こちらもピアノ曲)が踊られた後、
終曲の『Brillante』に戻る構成。
アンサンブル、パ・ド・ドゥ、カルテット、さまざまな構成が変化に富んでいて見ごたえありました。
衣装はセントルイスで踊っているものとはどうも違うみたいで?男性が短パンなのが客席ではちょっと賛否両論な感じでした。
わたしは特に気にならなかったというか、、、衣装なんてどーでもいいや、だってすごいんだもん!!!!って感じで、もう、都ちゃんと堀内さんに目が釘付けで。。。
都ちゃんと堀内さんがすごい。
人間はこうも速く、、、そしてふわりと軽やかに動けるのかと、、毎度のことながら驚愕。
それでいて音のとり方は速すぎもせず、遅れてもいない。完全に音楽と一致している。
完全なジャズダンスじゃあないんだ。でもクラシックでもないし。
なんていったらいいんだろうね。
速いんだけど速すぎない、、、、ああもどかしい。
たぶん、この手のレベルになっている人というのは、同じ動きをしているけれど、その動きは普通のダンサーの300倍分くらいのものが詰まってるのかな。
だからすごく速く軽やかに感じるのかなぁ。
何か何まで無駄な部分がなくてね。
振り切るところはしっかり十分に振り切って、止まるべきところはしかるべきところで止まる。
そして、開放感が半端ない。
全部解き放たれている感じがする。
もっとすごいのは、一緒に踊っている人たちが、この二人にひっぱられてどんどん解き放たれていくところ。
さっきまでも素敵だったけれど、もう別人ですかというくらい、輝き方が違っていました。
ダンサーは舞台の上で成長するというけれど、ほんとうなんだなあ。
音楽データ、初演データ、作品についてもろもろ
吉田都×堀内元 Ballet for the Future の東京公演を観てきました。
たくさんのバレエ公演を観た想い出の深いゆうぽうとホール、私はこれで見納めです。
ピットが無い時の平土間数列はさておき(Sがつく列ね)、あの死角のない見やすい劇場が無くなってしまうのはとても残念。。。
ありがとうゆうぽうと。。。
第一部
Valse Fantaisie
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ミハイル・グリンカ(幻想的ワルツ)
※世界初演 1967年11月 NYCB
※2001年セントルイス・バレエ、堀内元バレエUSA I、V上演
飯島望未 末原雅広
荒井茜 細井佑季 吉村茜 酒井那奈
グリンカの幻想的ワルツを使って1953年にバランシンが女性3人と男性1人のために創作されたものがベース。
その14年後に、『グリンキアーナ』という4部構成のグリンカの曲を使った作品を振付した時に、53年に作ったワルツを男性1人、女性4人に改訂し、『グリンキアーナ』の中に入れたそうです。
その後NYCBで唯一レパートリーとして残って再演され続けているのが第2部で踊られたこの「Valse Fantaisie」
オープニングを飾るにふさわしいとても華やかな作品でした。
末原さんの安定感のある踊りと、ものすごくスレンダーでお美しい飯島さんのエトワールカップルが素敵。うっとりしました。
末原さんはスクール・オブ・アメリナン・バレエ出身、飯島さんは元ヒューストンバレエのソリスト。
荒井さんはスクール・オブ・アルバータ・バレエ、細井さんはナショナル・シアター・バレエ・スクール、吉村さんはパルッカ・シューレ・ドレスデンの出身。
酒井さんは現在ロイヤル。バレエ・アカデミー在学中とのこと。
Attitude
振付:堀内元 ※2015年3月セントルイス初演
音楽:ニコ・マーリー
小泉奈々(東京シティバレエ) 塩谷綾菜(アートバレエ難波津) 春風まこ 森川真央
2011年から行われている「セントルイティーン・タレント・コンペティション」に、今年シュッツ乗したセントルイス・バレエ・スクールの高校生4人のために堀内元がフルつけた商品。
アティチュードいはバレエの基本的なポジション名のほかに「生意気」「態度が大きい」というニュアンスもあるそうでその両方をかけたイメージの振付だそうです。
ニコ・マーリーは1981年生まれの作曲家で、ミルピエと組んだ作品をバレエによく提供しています。
黒いシンプルな衣装でここは若手投入枠?という感じなのかな。
えーっと、みんな身体能力はとても高いと思うし、それぞれの音のとり方とか表現はいろいろ個人の自由、、、っていうかその人の癖、、、というか力があるし、そのバラバラなのもまたかえって面白いのかもしれないんだけども。
もちっとみんなアピールしてもいいような感じがしました。
もっと高飛車な感じとか、観客をあおるようなのが欲しいかな。
みんな可愛かったけどもね。
もっともっともーーーーっと、動けると思うんだよ。そんな可能性を感じる女の子たちでした。
この子たちがもっと解き放たれるところが見てみたいですね。
Le Reve
振付:堀内元 ※2008年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA II上演
音楽:ジョー・モッラ
森ティファニー(セントルイスバレエ) 岡田兼宜(ダズル・ダンス・カンパニー出身)
細井佑季 吉村茜 酒井那奈 北本咲和歩(ベルリン国立バレエアカデミー在学中) 今里萌恵
鹿嶋彩香 嘉本夕葉 桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
高須祐治(ロシアン・オリジナル・バレエ・シアター出身) 栗野竜一(ワシントン・スクール・オブ・バレエ出身) 豊永太優(ワシントン・スクール・オブ・バレエ出身) 渥見直幸(ロイヤル・スクール・オブ・アントワープ出身)
夢や幻想、空想を意味する『Le Reve』はセントルイスバレエの常任作曲家ジョー・モッラと堀内元の共作バレエの4作品目にあたります。
最初は暗闇の中、大きなクラクションや大通りの騒音のようなものが聴こえるところからスタート。
白いロングドレスの女性が現れて、彼女の恋人らしき男性が現れて哀愁に満ちたパ・ド・ドゥが繰り広げられます。
その後ほかの女性、男性ダンサーが加わり、エネルギッシュなパートとなり、明るい雰囲気になって、、、そして暗闇に戻っておしまい、、と思いきや、最後は遠くから子供たちの声とホイッスルが聴こえてくるというエピローグ付き。
静かな場面からスタート→パワフル→明るくフィナーレ、、って感じで観客もそこで終わりと思って拍手喝采だったのですが、ちょっと最後の余韻が尻切れトンボなのは、初見だからしかたないのかな・・・
セントルイスバレエ所属の森さんは、正直、何かものすごく踊りがすんばらしいとかはないんですけども、、、
あの柔らかな雰囲気、愛らしさというか美しさ、癒しの雰囲気が「立ってるだけで6点満点」的な感じ。
やわらかい大人しい感じのパートや激しいパートといろいろあるんですが、最後は鬼リフト連続でけっこうハードでした。
Pandora's Box
振付:クリストファー・ダンボア ※2014年2月セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演
音楽:フランツ・シューベルト(ピアノ三重奏曲第二番変ホ長調第二楽章)
クリストファー・ダンボアはセントルイスバレエの首席客振付家で、この作品はセントルイスのために振り付けた4作品目、2014年のバレンタインデー公演で初演。
荒井茜 上村崇人(セントルイスバレエ出身)
これは男の子が素晴らしかった!
いや。荒井さんも素晴らしかったんだけど、上村さんの緩急のつけ方とかビシッと止まるところが絶妙すぎて。
カウントのとり方が気持ちよい。
末原さんの安定感も素晴らしかったし、ああ世の中にはこんなに素敵なダンサーがいっぱいいるんだなあ、、、と嬉しさがひしひし。
ドン・キホーテ 〜第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ〜
原振付:マリウス・プティパ
アントレ振付:堀内元(2015年セントルイス・バレエ初演)
音楽:レオン・ミンクス
初演:1869年12月25日モスクワ ボリショイ・バレエ
キトリ:加治屋百合子
バジル:ジャレッド・マシューズ
アントレ:
小泉奈々 塩谷綾菜 今里萌恵 鹿嶋彩香 嘉本夕葉
桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
高須祐治 栗野竜一 豊永太優
ヴァリエーション:塩谷綾菜
アントレの部分は堀内元振付、(この部分のバレエ・ミストレスは林かおりさんですが、、、これって、堀内かおりさんのこと?)
幾何学的なフォーメーションが面白かったので、これは上から観たかったかも。
あとは、友人のファリアシオンは一曲のみでオーソドックスな構成。
マシューズはソロではやや動きが重い感じもありましたが、終始二人ともキラキラハッピーモードで華やかでした。
滅茶苦茶人柄のよさそうなキトリとバジルで、あんまり押し出しは強くないんだけども、真ん中オーラはさすが。
さすがはプロです。
いや、あたりめえだろプロなんだから上手いのは、ですけどもね。
でもすごいものはすごいのだ。
それから衣装は真紅だとか、黒!!!といった強烈なものではなく、やわらかい感じの赤や金やピンクが基調となっていて、それもこの二人の雰囲気に合ってたと思います。
加治屋さんは今回はフェッテは回数は少な目でしたが、何か理由があるのかな?
ポワントのバランスキープが素晴らしかったです。
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『じゃじゃ馬ならし』見てみたいですね。
第二部
La Vie
振付:堀内元 ※2013年セントルイス・バレエ初演、堀内元バレエUSA V上演
音楽:クロード・ボリング(室内オーケストラとジャズトリオのための組曲より)
出演:吉田都 堀内元
飯島望未 岡田兼宜
森ティファニー 荒井茜 細井佑季 吉村茜 酒井那奈 北本咲和歩
今里萌恵 鹿嶋彩香 嘉本夕葉 桑田彩愛 野田美月 矢野まどか
末原雅広 上村崇人 高須祐治 栗野竜一 豊永太優 渥見直幸
堀内元の代表作品といえる全4部からなる、クラシック音楽とジャズが融合した軽やかかつ華やかな作品。
終曲『ブリランテ/Brillante』の最終部分となるアンサンブルの踊りが始まり、そこがすぐに中断されて三拍子の古い舞曲『Gracieuse/優美に』に変わります
続いてピアノのゆったりとしたメロディの『Sereine/穏やかに』
バロック風のはつらつとした『Enjouee/快活に』(こちらもピアノ曲)が踊られた後、
終曲の『Brillante』に戻る構成。
アンサンブル、パ・ド・ドゥ、カルテット、さまざまな構成が変化に富んでいて見ごたえありました。
衣装はセントルイスで踊っているものとはどうも違うみたいで?男性が短パンなのが客席ではちょっと賛否両論な感じでした。
わたしは特に気にならなかったというか、、、衣装なんてどーでもいいや、だってすごいんだもん!!!!って感じで、もう、都ちゃんと堀内さんに目が釘付けで。。。
都ちゃんと堀内さんがすごい。
人間はこうも速く、、、そしてふわりと軽やかに動けるのかと、、毎度のことながら驚愕。
それでいて音のとり方は速すぎもせず、遅れてもいない。完全に音楽と一致している。
完全なジャズダンスじゃあないんだ。でもクラシックでもないし。
なんていったらいいんだろうね。
速いんだけど速すぎない、、、、ああもどかしい。
たぶん、この手のレベルになっている人というのは、同じ動きをしているけれど、その動きは普通のダンサーの300倍分くらいのものが詰まってるのかな。
だからすごく速く軽やかに感じるのかなぁ。
何か何まで無駄な部分がなくてね。
振り切るところはしっかり十分に振り切って、止まるべきところはしかるべきところで止まる。
そして、開放感が半端ない。
全部解き放たれている感じがする。
もっとすごいのは、一緒に踊っている人たちが、この二人にひっぱられてどんどん解き放たれていくところ。
さっきまでも素敵だったけれど、もう別人ですかというくらい、輝き方が違っていました。
ダンサーは舞台の上で成長するというけれど、ほんとうなんだなあ。
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