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好きな短編 ~力が湧く部門~


好きな短編 ~力が湧く部門~(←勝手に命名。これ一回こっきりかもですが)

どうにもこうにもパワーがダウンしているときって


「こんなの苦労でも何でもない、ちゃんちゃらおかしい屁のカッパだぜ(お食事中の方ごめんなさい)」ってわかってても、はー、なんとかせなー、ってなりますよね。


ほんとに駄目な時は(まあそれもそんなに無いっていうか、図太くなったし、悩むのもメンドクサクなったし)、なんとかせねばという気持ちすらならないと思いますが、
そういうのは寝るしかないからおいといて。


「あかんがなー、なんとかせなー」って自覚症状がある時は、好きな本を読んだり、いい曲を聴いたり、出かけられるときはバレエやスケートで元気をもらいます。


今日は好きな短編を引っ張り出して読みました。

感動するのとかはおいおい泣いてしまって、明日の仕事に差し支えますので、やめておく・笑



ドナルド・E・ウェストレイクの短編で『The winner』というのがあります。
1970年くらいの短編で、SFテイストの珠玉の名作。
いろいろなアンソロジーに収められているらしいですが、私が読んだのは1995年の雑誌、ハヤカワミステリマガジン5月号で、木村二良さんの翻訳。
邦題は『真の勝者』

不屈の反逆者レベル(Rebel)は詩人で思想犯としてやや近未来の刑務所に収容されています。
超ハイテク、脱出不可能のこの収容施設の所長はレベルを支配しようとしていますが、彼は収容されてもその思想を捨てることは決してしません。
やがてレベルは脱獄(って言っていいのか、、、何しろ塀とか柵とか檻みたいなものがない施設なので)を試みますが。。。。。

読後爽やかな感動が得られますし、勇気が湧いてきます。

ウェストレイクの作品の中で、ミステリ、SFひっくるめて一番好きです。

レベルの脱獄方法は涙ぐましいくらい、初歩的というか、これしか方法はないんだろうけども、、、、、「うそーん」て思う。
全然手法は違いますが、「大脱走」でマックイーンが最初に一人で脱走繰り返していた時の「ええええ?そんなやり方????」ってアッテンボローとかがツッコミ入れてたような感じ。
この短編を読んだことある人にはわかると思うのですが、あの痛々しい部分は、子供の頃虫歯で苦しんだ時を思い出したりしましたよ。痛みと痛みの間の一瞬のあの、、、ゴニョゴニョ。


英語で読んでも感動しました。まあ翻訳を先に読んでるってのがあるから脳内補完されている気もしますが。

ただこれの原著を探そうとすると、いろんな賞を受賞しているウェストレイクなので、The Winner  Westlake って検索すると、エドガー賞とかの履歴がずらりでね。
今回は見つけられなかったなあ。何年か前は見つけて、ウェブ上でも読めたのですが、あれは不法なアップロードだったのかな。


日本にお住まいの方でしたら、早川のなんかの短編集か、ハヤカワミステリのバックナンバーで読めますので、どうぞ。


Rebelつながりで好きなRebelがつく曲

Bryan Adams ”Rebel” from ”Into the Fire”
ブライアン・アダムスの「レベル」
イント・ザ・ファイアー収録

David Bowie - Rebel Rebel (A Reality Tour)

デヴィッド・ボウイのすごく昔の曲だけど、彼の曲の中で特に好きな作品。


David Bowie - Rebel Rebel 1978 live

大好きなLalala入りバージョン
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