定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

86歳と87歳の友人が写真展に来場

2019-01-19 09:05:51 | 写真展


寒い1日だった。でも、写真展会場の国立市公民館は暖かい。

昨日(1月18日)は、87歳の友人三井勝雄さんが来てくれた.三井さんは、短大で教員をしていたが定年退職後にキルギスで9年間日本語の教師。その体験を「天山の小さな国キルギス」で紹介している。今でもアマゾンで購入できるが、定価600円だった本が、絶版になった今では5000円以上になっている。他に、キルギスを紹介する本がないということだろう。キルギスを旅行している人には、2年くらい滞在して、春夏秋冬や標高800メートルから4000メートルくらいの草原や高原における遊牧民の生活を含めてキルギスの伝統的な暮らしの様子紹介してほしい。

私はこの本を読んで、シルクロード雑学大学で三井さんに講演をお願いした。そして、仲間と一緒にキルギスへサイクリングに出掛けた。このことを記事で紹介してくれる新聞社があった。その記事を読んだ元日本兵でキルギスで2年間に抑留生活を送った世田谷の武内栄さんが、電話をしてくれた。

厚生労働省は、「キルギスにはシベリア抑留者は送られていない」と言い張っていたが、武内さんの証言を朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、東京新聞、日経新聞が取り上げてくれた。厚生労働省は、ついに「キルギスに日本人は抑留されていたが、死者が出なかったので記録がない」となり、中央アジアにあるキルギスにもシベリア抑留者が転送されていたことを認めた。今後は、積極的に情報収集と補償に市民から徴収した税金を生かしてほしい。無駄死にした元日本兵の無念に、誠心誠意応えてほしい。一市民の声だ。

86歳の友人は、元毎日新聞記者の倉嶋康さん。記者時代には、フィリピンからいかだで太平洋へ漕ぎ出したりして日本への期間をめざしている。定年後に、長野の冬季オリンピックがらみで北米アメリカを自転車で横断もして、環境に配慮したオリンピックのあり方をアピールしてもいる。定年後はまた、仲間と一緒に世界各地で凧揚げをして、国際交流や国際理解に時間を割いている。
人生の過ごし方は、二人とも自由自在というか、世間に縛られることなく、好奇心をツバサにして自由気ままに過ごしているように思う。二人を見ていると、大陸で生まれて過ごした空間と時代が、他の人を思う心こころを満たし、自分自身の生き方を自由自在に方向づけて、人生を豊かにしているように感じた。二人の後に続き人生を描きたいものだ。

前述のように、二人とも、満州の生まれ育ち。大陸生まれの二人はすこぶる元気。戦争で亡くなった人への思いも行動も熱い。その思いを引い継ぐのは、私たちの世代だろう。どのように伝えたらいいのか。自由な息吹を伝える。看板、地盤、金に縛られないで伝えたい。
寒い中。ご苦労様でした。ありがとうございます。

写真展「シルクロードの子どもたち」のお知らせをみる。

自転車好き、犬好き、シルクロードの子供たち

2019-01-16 19:38:04 | 写真展


東京都国立市にある国立市公民館で写真展を開催している。年賀状に写真展を開催することを記したこともあり、古くからの友人やタクラマカン砂漠を一緒にラクダで旅した仲間も顔を出してくれている。学生時代の仲間は40年ぶりくらい、西域南道をラクダで旅した仲間は25年ぶりくらいの再会に結びついた。

ラクダによるシルクロードの旅を3回、自転車を20回以上旅したことで仲間は、出世や地位や金儲けとは縁のない年金族ばかり。元気だから朗らかだ。上記は、自転車で旅したルートの地図だ。

写真展で紹介している写真で、私のお気に入りは下記の通り。



自転車で仲間と一緒に走っていると、道路に面した家の門が開いた。出てきたのは自転車に乗った子ども。ところが自転車をよく見ると、ハンドルと前輪だけ。子どもの両脚は地面を踏んでいた。サドルに腰かけているのでもなく、ペダルに足をのせているわけでもない。この子は、本当に自転車が好きなんだと思った。その気持ちに負けました。この自転車で、子どもの夢は無限に広がっているのだろう。機会を作って、この子どもに写真を届けたい。隣で子犬を抱えている子ども。子犬と子どもの間に気持ちがつながっているように感じている。わたしだけだろうが。



そして、3500メートルの高地で釣りをしていた少年。バケツを見せてもらったが、獲物がたくさん泳いでいた。今思うのだが、その場で買って、煮るのか焼くのか生なのか。子どもと同じ方法で食べてみたいものだ。シルクロードの民の暮らしに触れるというのは、そういうことだと思った。一緒に魚釣りもしてみたい。「生活のために釣りをしているんだ。遊びじゃない」と子どもに諭されるかもしれない。そのお言葉、ありがたく頂戴します。

同行する人には無理強いしないので、ご安心を。

写真展「シルクロードの子どもたち」、東京新聞で紹介

2019-01-12 10:59:16 | 写真展




写真展「シルクロードの子どもたち」を1月10日の朝刊でも東京新聞が、告知欄で紹介してくれました。首都圏版です。
写真展は、1月15日から20日まで。

くわしくは、こちらを見ててください。
読売新聞では記事でも紹介しています。



「ツール・ド・シルクロード20年計画」のビデオを見る。

写真展「シルクロードの子どもたち」読売新聞で再び紹介

2019-01-11 18:08:37 | 写真展


写真展「シルクロードの子どもたち」を読売新聞が、1月8日の夕刊で再び紹介してれた。今回はシティという告知欄だが、首都圏で紹介されたので、東京都以外の人の目にも触れる。多くの人に見てほしい。


古代道路を歩く 東山道武蔵路跡

2019-01-10 18:29:33 | 古代道路


一昨日(1月8日)、JR西国分寺駅の近くにある古代道路である東山道武蔵路跡へ行った。約1300年前に武蔵国分寺の脇を南北に通っていた道路の遺跡。団地の脇を南北に走っている約400メートルに渡る公園がある。時々散歩にいている。

古代道路を復元した公園は、遺跡を埋め戻した後、表面を舗装してある。公園と言っても、ブランコも鉄棒もない。ただ、舗装しているだけだ。車が通らないので、子どもの自転車の練習に利用している親子もあれば、通学路としても利用されている。幅は12メートルある。



下校途中に道路で遊んでいる中学生に聞いたところ、この公園が古代道路であることは中学校の授業で習っているのだという。
この公園の南側、約2分ほど歩いたところにも、東山道武蔵野路跡を利用した公園がある。

  
「完全踏破 古代の道」は、Amazonで800円くらいより。
「完全踏破 続古代の道」はAmazonで5000円くらいより。
「ローマの道の物語(藤原武著、原書房)は、Amazonで70円くらいより。

以前、古代道路を推理して数回に分けて歩き、栃木県の壬生まで行ったことがある。その時は、日本歩け歩け協会のメンバーも参加していて、「1日に20キロも歩かないのは、ウォーキングじゃない」などと言われ、歩くだけだった。古代道路の雰囲気を楽しみ、川を渡るときには、洪水で移動した川筋の痕跡を見ると言ったゆとりもなかった。何よりも、当時70歳代の女性もいた。自分が働き盛りで体力がある時でも、様々な人がいると年齢も歩く目的も考慮しなければならない。

今年もう一度古代道路を歩いたりサイクリングで巡り、古代の人がどんな自然の中を移動したのか、人の移動を妨げた自然はどんなものだったのか、考えたり推理したり痕跡を求め、そして記録しながら巡りたいと思う。
シルクロードを旅したら、ローマ街道を調べて大西洋に臨むロカ岬まで歴史を調べながら旅してほしい。イスタンブールにローマ時代の水道橋が残っている。街の中なので観光客はみんな見ていると思う。その他に、バルカン半島やスロベニア、イタリアやフランス、スペインの田舎道や山の中にも、ローマ時代の橋や水道橋などがある。石の文化では、具体的に古代の土木技術などを現代に残している。
中国の秦の時代の宮殿の跡から、配水管としてる使われていた陶器の配管が見つかってもいる。10年くらい前には、その配水管を下水に利用している小学校があった。今でも探せばあるかもしれない。そんな発見を求めて、定年後は、仲間と一緒に「探検」として歴史と旅と読書を楽しみたい。


「完全踏査 古代の道」の付録「全国七道駅路図」