昆虫だけではありません、小さなカマキリとにらみ合っているのはトカゲです。水かさが増せばみんな生きていけるかどうかわかりませんが、小さい生き物にとって、この木はノアの箱舟みたいな物だったのかもしれません。今回、増水はここまでだったので、トカゲやカマキリに食べられなかったら陸地に戻れます。
増水した川面に餌となる虫たちがたくさん跳んでいるのでしょうか、ツバメたちが忙しそうに目の前を飛び交います。岸辺から2~3mのところで流れに抗して立っている川柳の方から、しきりとキリギリスの鳴き声が聞こえます。肉眼では見えないのですがその数は一匹や二匹ではありません。