カラスのたまり場。

日記と詩と雑記のオンパレード。
思いついたものを思いついただけ書きます。

もう一つの世界③

2011-07-04 19:33:29 | 連載もの
「そして覚醒へ」

紅い 紅かった
眼球を動かしてみても何も変わらず
ペンキをぶち撒けた光景が
ただ、広がっていた

目の前に事切れている人
庇い合いながら倒れている人
それは何処かで一度は大切だと想った人
心の感触は僅かに
手の感触は確かに
目の前の現実を突きつける

いっそ壊れてしまいたい
冷え切った心が
自由になった僕の心が
ようやく早鐘を打った所で、もう遅い

暗転を繰り返す眼球
体中を駆け巡る血
目の前のものに
触れても
触っても
無機質な感触が、返ってくるだけ

僕を呼んでいたのは…、
泣き叫んでいたのは…、
嘆きながら僕を見ていたのは…、

ハハ…、
嗤った

生も無く、哂った

ただ、嗤い続けた…。


「仲間入り」

あーあ
親愛なる僕らの玩具
一生の友達
もう壊れちゃったね

壊れたけど元には戻らないね
遊び方がわからないよ
これ以上堕ちてはいけないから

渇いた笑い、泣き声
そうして気付くんだ
君には僕らしか居ないって事を

死んじゃうの?
死んだら僕らから離れられると思う?
そんな顔しないで
何処までもついてってあげる
還ろう これで本当の仲間だから


――――

このあたりって病んでる(中二病ともいうw 時だったな~。
読むのも病んでるのとか狂気ものとか好きだったし…。

もう一つの世界②

2011-07-03 21:08:00 | 連載もの
「無意識の現実」

寝ても冷めても暗い物語
僕はまだ夢の中にいるようだ
母の煩いあの声も
彼女の煩いあの声も
クラスメイトの囁く声も
何も 何も 聞こえない

どこかにふわりと漂っていて
安心できるこの空間に酔っていた
地獄なんて嘘だ
感情だって必要ない
意識は全て誰かの手の中

でも…。
誰かの嘆き声が何処か遠く耳元で
誰かが僕の名をずっと

呼んでいる。


「悪笑いの子」

君に切望を
君に絶望を

君に楽園を
君に安楽死を

君が望むままに

楽しい?楽しい?
思考回路はどうしたの?

君のお友達は僕達だけになったよ
君とお友達は僕達だけになったよ

嘘じゃないよ
その証拠にほら、見てごらんよ
起きてごらんよ
周りを見てごらんよ

君自身で終わらせたんだよ。
気分は最高?僕達は愉しかったよ?
最高だよ。アハハハッ。

言ったよね?もう戻れないって。


――――

続きをどんなのにしようか仕事中とかに考えていた気がします←

もう一つの世界①

2011-06-27 21:11:32 | 連載もの
「もういいよ」

隣で聞こえる甘美な誘い。
気を抜くと聞こえる歪な囁き。
負けるな
負けるな
明日はない そう思っても

そろそろガタがきた
精神力も尽きてきた
ねぇ そろそろいいかなぁ?
もう充分 頑張ったよね?

還れなくていい
この世界に留まる理由はもう忘れた
何処へでも連れて行ってよ
甘い甘い地獄の中に
永遠の刻を彷徨う戯れを 今すぐに

「その先で」

くすくす クスクス。

とうとうきちゃったんだね
もう遅いよ 後悔しないって言ったよね

ようこそ
まぁ寛ぎなよ 先は長いんだから

僕たちは君を裏切らない
今日から仲間だ 永遠にね

何して遊ぼうか?
まずは君の…顔見知りでも消しにいこうか。
キャハハハハ。


――――――

これは、2007年に書いた、こえとものコラボ企画で勝手に一人続きを書いていったものです。

懐かしいなぁ~。

少年と悪っぽい子のセリフなり、心情なりを交互に書いた構成になってます。
沢山の方に声もつけて頂いて、とても楽しかったですね!
もう4年も前の話になってしまうのか、早いものですね。