『資本論』学習資料室

泉州で開催された「『資本論』を読む会」の4年余りの記録です。『資本論』の学習に役立たせてください。

第7回「『資本論』を読む会」の案内

2008-10-02 17:05:51 | マルクス

 

 世界的な金融恐慌が勃発しつつあります。

 アメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界的な信用収縮は、留まるところを知らず、リーマン・ブラザーズなど米大手金融機関の破綻へと発展し、欧州の金融機関にも波及して、国有化や国家の大幅な介入を招いています。

 9月29日のニューヨークの株式市場は777ドルという史上最大の下げ幅を記録しました。金融危機対策としてブッシュ政権が打ち出した緊急経済安定化法案を米議会下院が否決したからです。最大7千億ドル(約75兆円)の公的資金で金融機関の不良債権を買い取るというものですが、「金持ち優遇」「ボロ儲けのツケを国民に押しつけるな」という圧倒的な国民の批判の前に、与党の共和党議員でさえ7割近くも造反する有り様。

 しかしこれは当然です。これまでことあるごとに、“新自由主義”の理念を振りかざし、「小さな政府」を呼号し、自己責任を云々して、弱者を切り捨ててきたのですから、今更、泡銭に群がって荒稼ぎしてきた連中が、そのツケを払わされる段になって、政府に泣きつき救済せよなどというのは虫が良すぎます。

 というわけで、アメリカの金融危機はますます深刻の度を加えつつあります。世界経済の牽引役を果たしてきたアメリカ経済の破綻は、単にアメリカ一国に留まらず、世界的な経済恐慌へと発展しかねません。世界のブルジョアジーが震え上がり、米政府のみならず欧米や日本の政府が救済に必死になる所以でもあります。

 こうした金融恐慌や経済恐慌はどうして起こってくるのでしょうか。世界の資本家たちは何度もそれを経験しながら、やはりそれを繰り返すしか能がありません。

 マルクスは《世界市場恐慌は、ブルジョア的経済のあらゆる矛盾の現実的総括および暴力的調整としてつかまなければならない》(『学説史』II689頁)と述べています。

 そして恐慌は、資本主義的生産様式そのものの歴史的な限界を示すものだとも指摘しています。

 《尖鋭な諸矛盾、恐慌、痙攣においてこそ、社会の豊かな発展にとってはその従来の生産諸関係が、ますます適合しなくなったことが示される。資本にとって外的な諸関係を通じてではなく、資本の自己維持の条件としての資本の暴力的な破壊は、去って社会的生産のより高い段階に席を譲れと言う資本に対する忠告の最も適格な形態である。》(『経済学批判要綱』高木訳IV702頁)

 『資本論』はある意味では、どうして資本主義社会では恐慌が繰り返されるのか、それは歴史的にはどういう意味があるのか、を明らかにするために書かれていると言っても過言ではありません。

 貴方も、是非、現在の世界的な金融危機を解明するためにも『資本論』を読んでみませんか?

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 第7回「『資本論』を読む会」・案内


   ■日時   10月19日(日) 午後2時~

  ■会場   堺市立南図書館
       (泉北高速・泉ヶ丘駅南西300m
            駐車場はありません。)

  ■テキスト 『資本論』第一巻第一分冊(どの版でも結構です)

  ■主催   『資本論』を読む会

 


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