『資本論』学習資料室

泉州で開催された「『資本論』を読む会」の4年余りの記録です。『資本論』の学習に役立たせてください。

第10回「『資本論』を読む会」の案内

2009-01-15 05:12:38 | マルクス

 昨年末、「トヨタショック」が世界を駆け巡った。

 11月にトヨタは09年3月期の大幅減益の見通しを発表したが、そのわずか一カ月後、すぐにその見通しを修正して、12月には営業損益が前期実績の2兆2703億円の黒字から一転して1500億円の赤字に転落する見通しを明らかにした。

 あの「世界のトヨタ」が苦境に陥っている。欧米メディアはトップニュースで伝えた。「ビックスリー(米自動車3大メーカー)を超えて、最強の自動車メーカーにさえ打撃」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)。「日本経済の象徴であるトヨタの不振は、不況が日本経済にいかに打撃を与えているかを示す例になっている」(南ドイツ新聞)(08年12月26日産経)。

 昨年9月の米大手金融機関のリーマン・ブラザーズの破産は、「リーマンショック」として、世界を金融恐慌の嵐に巻き込んだが、それに続く「トヨタショック」は、バブルの破綻と金融恐慌の勃発は、単にそれに続く全般的な過剰生産恐慌の先駆けに過ぎなかったことを明らかにしている。

 日本の自動車業界は08年の前半は我が世の春を謳歌してきた。円安や新興市場における販売増などの追い風を受けて、2008年の3月期は軒並み増収増益を達成し、その利益体質はまさに磐石のように見えたのである。主要3社の営業利益は、トヨタ自動車が前年比1.4%増の約2.3兆円、日産自動車が1.8%増の約7900億円、ホンダに至っては12%増の約9530億円、それぞれ過去最高益を実現した。しかしそれはただ世界的な信用膨張によるバブル景気に浮かれていただけに過ぎなかった。

 今や、各社とも一転して業績予想を大幅に下方修正している。トヨタの幹部は「09年の販売見通しを立てようにも、数字が次から次へと動いて立てられない」と悲鳴を上げているという。

 

 しかも苦境は、何も自動車業界だけではない。同じように好景気を謳歌してきた家電業界にも軒並み荒波が押し寄せつつある。ソニー、東芝は09年3月期連結業績が営業赤字へ転落の見通しであり、シャープやパナソニックは液晶パネル工場など巨額の投資が裏目に出ていると指摘されている。さらに自動車業界に鋼板を供給してきた鉄鋼業界も、粗鋼生産量が過去最高を記録した「30年ぶりの春」から、一転して「減産の嵐が吹き荒れている」。

 かくして〈ブルジョア的生産のすべての矛盾は、一般的世界市場恐慌において集合的に爆発〉しているのである(『剰余価値学説史』全集26巻672頁)。

 恐慌は、この資本主義的生産様式そのものの歴史的限界を暴露するものである。それは何か絶対的な生産様式ではなく、ただ歴史的な発展段階に対応したものでしかないことを、純粋に経済学的な仕方で、すなわちブルジョア的な立場から、示すものである。それは多くの人たちにさまざまな災厄をもたらすが、しかしまさにそのことによって、人類は資本主義社会そのものを乗り越えて進まなければならないこと教えるものなのである。

 今、まさに生じつつある世界的な大恐慌を理論的に解明するためにも、是非、貴方も『資本論』を一緒に読んでみませんか。

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 第10回「『資本論』を読む会」・案内

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  ■会場   堺市立南図書館
        (泉北高速・泉ヶ丘駅南西300m 駐車場はありません。)

  ■テキスト 『資本論』第一巻第一分冊(どの版でも結構です)

  ■主催   『資本論』を読む会



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