スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

名古屋市美術館 ダリ展

2007年06月26日 | 芸術/演劇
一番好きな画家はサルバドール・ダリです。本物を初めて観ました。東京で見る機会を逸したので名古屋で観ることにしました。前売り券を家族分購入していましたが、僕だけ抜け駆けで出掛けました。行列を外したかったので、中だるみの今日あたりなら大丈夫だろうという勘は的中しました。入場者は流れる程度で問題はありません。今回のダリ展は生誕100年記念プロジェクトの一つで初期作品から晩年までの絵画の他に著述、広告、香水、衣装デザイン、家具デザインなどダリの多岐に渡る才能を紹介する内容で、奇才の一端ではありますがその器用さを発見できます。目玉は「奇妙な廃墟の中で自らの影の上を心配でふさぎがちに歩き回る、妊婦に形を変えるナポレオンの鼻」でしょう。これを覧ずるだけでも足を運ぶ価値はあります。正直言って待ち焦がれたダリだったにもかかわらず、意外と冷静に観賞することができました。天才肌の作品に共通して言えることは、凡人の僕等の感受性では作品の全てを受け入れることは不可能であり、それを言葉にして喩えるだけの能力さえも持ち合わせていないことです。呆然と眺めるだけを許されているのです。ダリの絵はレアリスムを極めたシュールレアリスムの領域で表現を展開する技法が有名ですが、僕にはその主題が、ダリ本人の深層心理ついには無意識の世界を惜しみなく描いているような気がします。普通の人は自分の無意識に近づくことを怖れ、直視しようとはしないものですが、彼はそれを見てしまったのでありさらに絵画にして世間に発表してしまったのではないかと。無意識の世界では、オブジェ達を重力の約束を無視して描いていながら、松葉杖で支えるモチーフを多用しているところに不安定な意識を感じます。彼の奇行癖の原因は異常な意識の交換があるのではないでしょうか。また、女性を描くとき、モデルの完全な顔を持つ者は妻のガラしかいないことにも気付きました。ガラ以外の他の女性にも興味があったダリですが、作品内で個人が特定できる女性はガラ以外に見当たりません。ダリの女性に対するコンプレックスは深いものがありそうです。美術館出口のショップではダリのミュージーアムグッズが多数ありました。ダリは商品化しやすいみたいですね。高価ですがリフティングイメージ(フィギュア)は傑作ぞろいです。大好きな超脚長象(9800円)がありました。美術館のカフェではランチに「ガラ・プレート」をメニューにしています。メインは勿論スパニッシュ・オムレツです。あーあ「目覚めの直前、柘榴のまわりを一匹の蜜蜂が飛んで生じた夢」の本物、一度観たいなあ。

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2 コメント

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抜け駆けですか? (猫ママ)
2007-06-28 00:28:22
自分の好きなものは、一人ででかけ時を過ごすほうがいいと思います。美術に関しては、相変わらず無知な私ですが感動は与えてもらえる作品が並んでいるのでしょうね。名古屋に例のシャチボンを食べたくて、先週末名古屋行きを意気込んでいたのですが、息子の発熱でショボンとなりました。本物をみてみたーいです。
シャチボンを是非 (signofthetimes)
2007-06-29 22:50:33
それは惜しかったです。是非シャチボンをご賞味ください。今週も一度「黐の木」でカフェをしました。時々お店に行っています。ダリは昔から好きだったのでゆっくり観たいと思っていました。人気の画家ですから休日は行列だと聞いていましたので、隙を見て飛んで行きました。やっぱり間近で観たいですからね。

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