スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

本庄 蕎麦 ろ

2007年11月01日 | 料理/グルメ
埼玉県は海がないところです。僕は、山の幸・海の幸はそれぞれ山に近い場所、海に近い場所にあると信じています。たとえ高度に発達したトラフィック網があったとしてもです。秩父のあたりは美味しい蕎麦屋が多いところです。蕎麦は山の方が美味しそうです。高山植物出身なのですから。お昼ご飯は、平仮名で一文字の屋号を持つお蕎麦屋さん「ろ」へ行きました。本庄市は秩父の山間部ではありませんが、田畑の中にぽつんと建つ一軒家の構えは僕を期待させてくれます。こだわりがいろいろとあるお店で、蕎麦を食べさせてくれるだけではありません。住居を改装した屋内は、落ち着きがあり、手入れされた庭を眺めることもできますし、しっとりしたジャズが流れています。お店で使う器の作者の陶芸作品も多数展示してあって、販売もしていました。お店の店員も愛想が良いいし、居心地は良いお店です。メニューも多く、一通りの蕎麦メニューの他に一品ものや季節料理もあります。お酒の種類も豊富なので夜来ても困ることがないでしょう。お昼なので「からみ」の大盛りを注文しました。「からみ」とは辛味大根のことです。基本はせいろ蕎麦で淡白で精錬された細い蕎麦です。新蕎麦の時期にはちと早いし、辛味大根ももう少し寒い方が旬ですが、こちらに来て肌寒く感じていたので、食べてみたくなりました。他に「みやま」というメニューがあったので尋ねてみると、田舎風の太い蕎麦だということだと知りました。太打ちもあるようです。蕎麦つゆは、醤油の香りを程よく残していて、蕎麦と共演すれば喉元にまで響いてきます。辛味大根もしっかり辛かったです。これくらい辛くないと辛味大根とは言えません。申し分無しです。蕎麦は海から離れた方がいいなと改めて頷いています。最後に「お店の案内をください。」とお願いしたら、ちょっと待たされました。はて?と立ちすくんでいると、「今、書いています。」と筆の手書き案内をいただきました。これはびっくり。ご主人は達筆なんですね。

コメント
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