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劇団冷凍うさぎ「No Surprises」(作・演出 森岡拓磨)(於・ウイングフィールド) 75点

2018-02-25 20:27:50 | 演劇遍歴

ウイングフィールドなんだけど、いつもとは90度変えて、横幅のあるゆったりとした客席。ウイングでは貴重な椅子席がずらり。これは見る前から壮観。よく見ると、舞台は透明のビニールが3層に分けて上から垂れ下がっている。

ここ2,3年ずっとこの劇団を見ている。ある意味この劇団で劇の面白さを教えてもらった気がするのだ。今回は劇団員も少なくなり、あの鋼鉄のような森岡氏も悩んでいるのだろうか、、。

どうにもならない話なんですね。死ぬことさえなかなかできず、死んでも何かそこらに漂っている死人(しびと)もいる。仲が良さそうでそうでもなく。けれど、やはりみんな相互に気になっていたり、、、。

面白いけれど、いつもあった詩情があまりない。今回はほぼ一定の安定感はある。安定はしているが、逆に退屈感もある。閉塞感を描きたかったなんてことはないだろうとは思うが、、、。

今回の森岡氏はかなりいつもと違うようにお見受けした。

いつもは森岡氏の脳裏がびんびん響いて、瞬時に僕の感性が踊り狂うのに、今回はそれがないなあ。何かなあ。森岡氏、ちょっと冷凍されたのか。もっと精神性を強く広げてほしい。

こごもっているんだ。全然動けない冷凍うさぎはやはり冷凍うさぎらしくない。何があったのかなあ。わからんけど、羽ばたいてくれよ。それだけは言いたい。

 

 


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