Sightsong

自縄自縛日記

MOMA PS1のマリア・ラスニック、コラクリット・アルナーノンチャイ、ジェイムス・リー・バイヤース

2014-07-01 20:11:40 | 北米

MOMA(ニューヨーク近代美術館)には「PS1」という別館があって、おそらくは、国際的に評価が確立していないアーティストの活動を取り上げている。

マンハッタンからイースト・リヴァーを挟んですぐの場所にあり、クイーンボロ橋を歩いていくこともできるらしい(地下鉄を使ったが)。なお、周囲は殺風景で、風情のある地域でもなんでもなかった。

◆ マリア・ラスニック

マリア・ラスニック(Maria Lassnig)はオーストリアの画家であり、今年に入ってから90代半ばで亡くなっている。

身体の内と外とにこだわり、あられもない姿として表現。ときにはそれが怪物のような形にメタモルフォーズし、SF的なデバイスを通じて内外を行き来している。これだけひとつの妄執を見せられると爽快でさえある。会場では本人による短編アニメも4本ほど上映されていて、これがまた愉快。

思いがけず魅入られてしまった。

◆ コラクリット・アルナーノンチャイ

コラクリット・アルナーノンチャイ(Korakrit Arunanondchai)はまだ20代のタイのアーティストで、ここでは、大きなインスタレーションが展示されていた。

3面の壁を白い寺院のデコレーションの絵で覆い、ひとつひとつに、金色を塗ったボディをべちゃりとくっつけて人の形を残している。真ん中には、その過程をとらえた奇妙な映像とマネキン。イヴ・クラインがタイでゴテゴテになったわけである。

◆ ジェイムス・リー・バイヤース

ジェイムス・リー・バイヤース(James Lee Byars)はデトロイト生まれ、97年にカイロで亡くなるまで、京都を含め世界のあちこちに滞在した人である。

手紙、電報、絵葉書といった活動の痕跡をアソートしたり、それを抽象化して形にしたり。コンセプチュアル・アートに分類されるのかもしれないが、そこまで自身と切り離してすっきりさせたものではなく、「しょぼい私」を残しながらのもの。観る者は否応なく感情移入してしまうのではないか。

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