Sightsong

自縄自縛日記

ジョン・カーペンター『スターマン』

2011-11-06 21:09:44 | 北米

何もする気がせず、ジョン・カーペンター『スターマン』(1984年)を観る。

ボイジャーに搭載された55か国語によるメッセージレコード(なぜか映画では54か国語となっている)を読んだ宇宙人が、地球を訪れる。米国で撃墜されるも、彼は現地人に変身する。それは亡くなったばかりの男の写真と毛髪に残された情報をもとにしたもので、妻は8ミリの映像を観ては泣きながら寝る日々だった。友達の宇宙船とのランデブーのため、彼は未亡人を拉致し、アリゾナのクレーターに向かう。宇宙人は、未亡人に愛ってなんだと問う。女性の答えは、愛とは相手を自分よりも大事に思うこと、相手が自分の一部になることだ―というものだった。そして、モーテルのテレビで放送されていた『地上より永遠に』(たぶん)のラブシーンによりプロセスを学んだ彼は、未亡人の中に、亡くなった夫の子であり、かつ自分の子である種を宿す。

ジョン・カーペンターの作品であるから、きわめてアホらしく単純明快なるストーリーだ。時間つぶしのために気軽に観ていたが、最後には何やら感情移入してしまった。自分のなかでは『遊星からの物体X』の人に過ぎなかったのだが。(ところで、カーペンターは今ではAKB48のファンだそうで。)

ボイジャー打ち上げが1977年。

「Voyager」の銘板の一部が消えて「V ger」(ヴィージャー)となり、自分の創造者を求めるという物語を描いた『スター・トレック』が1979年。

そしてこれが1984年。ボイジャー1号と2号はまだ宇宙の彼方を飛び続けているそうだし、この映画の夢はまだ生きているわけである。まあいいかもね。


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