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ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

ミャンマーの印象

2013-09-05 21:12:53 | Weblog

9月5日 雨 気温25℃

週末のミャンマー旅行の印象は、空気がきれい、整然とした交通、街がきれい

空港からダウンタウンまで、道路は車だけのもの、自転車もバイクも走っていない、クラクションがない。

車は右側ハンドル、交通は右側通行、これおかしくない?

いまだ車の生産は自国でできないので、車は輸入車のみ、しかもほとんど日本車の中古品で、ハンドルの位置は従来のまま。

あるとき突然の政府の通達で右側通行となミャンマーでも、車のハンドルの位置まで変えられるはずもなく、そのまま、でもこれは不便だし、危険。

道路の横断の際、ベトナムでは、バイクと視線を合わせながら、自分のペースを守っていると、バイクが人間をよけて走ってくれる。

ミャンマーの道路の横断は難しい、横断歩道はかぞえるほどしかないし、車がスピードを落としてくれるということもないので、車の少ないのを狙って、道路は走って渡るしかない。

街がきれいなのは、国民ほとんどが仏教徒なのでお釈迦様の教えを守っているし、お坊さんの托鉢の前に自発的に街の清掃が行われるらしい。

                   

仏様の5つの教えは、殺したり残酷な行為をしてはいけない。人のものを盗んではいけない。不品行な行為はいけない。嘘をついてはいけない。お酒を飲んではいけない、ということ。

ミャンマーの人たちはこの教えを守っているのかお酒はあまり飲まないらしく、レストランは基本ビールしかおいていない。

仏教の教えなのかどうかわからないが、街でほとんどの人がロンジーとよばれるスカートみたいなものをはいている。  

女性と若い男の子の顔に、タナカとよばれる、お化粧みたいなものをつけている。

このタナカは日焼け止め効果と、お肌を守る効果があるらしい。

ガイドさんのタナカはうっすらだったが、学校帰りの子供や女性全般がこれを顔に縫っている姿に、西洋文明とかけ離れた、世俗にこびない、民族のすがすがしさを感じた。

一日車とガイドさんを調達して観光をしたとき、ガイドさんは日本語検定の一級を持っているという。  

大学で物理学を専攻しながら、物理学では就職ができないと日本語の勉強を独力でしたというから、たいしたものと感心する。

アジアのどこの国でもみられるが、一度も外国に行ったことのない若者が、外国の言葉を流暢に話す姿は、頑張って生活してゆこうという、ひたむきさがみられ、感動してしまう。

穏やかなお国柄を感じる日々であったが、お寺の監視所には、マシンガンみたいな銃を抱えた人がいたり、ガイドさんの生まれたときの話を聞くと、つい数年前まで世界から取り残された暴力の国であったということを忘れてはいけないという思いは新たになった。