四期生のTMに誘われ、焼き鳥の「きんぼし」に行った。同僚のKYも誘われていっしょに。ここは、何度か予約なしで行っては入れなかったところだ。初見参!美味しかった。
待ち合わせは仲田の「ジルダール」というギャラリー。室麻衣子というアーティストの作品の個展。小品だが主張のある作品が並ぶ。
やきとりのあとは、ワインバーの「イルマット」。グラスワインの品揃えがとても良い。

8月30-31日のシンガポール航空機内で見た映画とドキュメンタリーについて記録しておこう。
まずは、『MIB3』を見た。この映画では、コンビを組むKとJの関係の秘密が明かされる。奇しくも先ごろニール・アームストロングがなくなったところだが、KとJの秘密は、アポロ11号に関連していた。地球防衛のためのキーを緊急脱出装置に取り付けるというミッションを解決しようとした若き頃のKとJ(Jはタイムスリップして1960年台に飛ぶ)は、アポロ11号の発射のための警備担当の米将校の助けを得て任務を完遂するのだが、その際、米将校は殺害される。その遺児がJというお話。KがMIBエイジェントに仕立てたというわけだった。
もともとは、「1969年の月着陸はなかった」という陰謀説を長く信じていた自分だった。もちろん、陰謀かそれとも事実かどうかについては、今更どうでもいいのだが、つい先ごろ、月に人類最初の第一歩を記したニール・アームストロング船長が亡くなったというニュースをみて、時間の流れをしみじみ感じていたところであった。そうしたところで『MIB3』をたまたま見た。アポロ11号のストーリーが主要場面で使われているとは思わなかった。
そして、その連想で『宇宙兄弟』を見た。こういう連想がなければ見ないはずの映画なのだけれど。『宇宙兄弟』のストーリーは、宇宙に行こうと子供の頃誓い合った兄弟が月を目指すという話なのだが、そのストーリーはともかく。映画の一シーンには、発射台を遠くから眺めようとしている老人とトレーニング中の兄とが出会うという設定のシーンがあった。その老人役には、ニール・アームストロングと共に、月面に降り立ったバズ・オルドリンその人が登場していた。何歳ぐらいなんだろう、多分80歳ぐらいの感じか?
単なる偶然のシークエンスなのだが、月へ少しでも近い1万メートル以上の高空で、この二本の映画をみようとは思わなかった。
さてさて、幾つかの映画番組をザッピングしながら見たのだが。まず、一本目はBee Geesの "You Win Again"、いつ頃の作品だろう。これは、Bee Geesの三人兄弟、バリーとロビンとモーリスが登場して、彼らのデビューの前からの経緯を語っていくというもの。バリーとロビンが二人会話しながら話しをすすめ、モーリスが一人で話すシーンが挟まれる。この時、よくわかっていなかったのだが、モーリスは2003年に突然死している。そこで、納得。モーリスの死後、作られたものであったと。
かれらは、イギリスのマン島生まれだが、両親のオーストラリア移住の結果、ブリスベーンでデビューを果たす。やがて、イギリスに戻ってビートルズのコピーバンドとして、再デビュー。その後、ディスコブームにのっと復活するなど、本当に息の長い音楽生活が懐かしい曲とともにドキュメンタリーは進む。個人的な思い出としては、1978-9年のミクロネシアでのフィールドワークをしていた時、島々をめぐる定期船が日中、島で荷降ろしをしているとき、「ステイン・アライブ」などのディスコ音楽を大音量で流していた。青い空と青い海、そして白い砂浜と椰子の木、上半身裸で働く人々というシーンとディスコ音楽のミスマッチというかむしろ、あっけらかんとした感じがとても新鮮に思えたことを思い出しながら、懐かしく見ていた。
あとで、ウィキペディアで見てみたら、このドキュメンタリーで二人で登場していた兄弟のうち、ロビンもこの春になくなっていたらしい。残るは長兄のバリーが一人になってしまっていたんだ。
もう一本のドキュメンタリーは、"The People Vs George Lucas"というタイトルのもの。これは、ルーカスのつくった「スターウォーズ」シリーズが単に映画を越えて、自分のスターウォーズを作り出す人々のルーカス映画についての感想とルーカス自身の回想をあわせたもので、これまた、面白かった。
というわけで、シドニーからシンガポールまでの7時間のフライト、シンガポールから名古屋までの7時間のフライト、および、4時間のトランジット。ほとんど眠れず過ごした。やれやれ疲れた。
