グリコの給与改革記事を拝見しました。
これと同じようなことが、私の元勤務先に何年も前に起こりました。
こっちは、役員含め全社員が対象でした。
業績連動型給与体系と称して導入されましたが、元の給与水準と大幅な減少があった場合は緩和措置が取られた点、グリコよりはマシでした。
しかし、その後は、給与の上昇が抑えられてしまい、特に高齢者は成果を上げども、大して給与は増えませんでした。
経営者側の意向がありありと出て、おおむね給与は抑え込まれる傾向にありました。
また、成果を上げても給与の急上昇になるのもマレで、給与水準の固定化に繋がりました。
結局、成果評価など上位職の胸先三寸で決まりましたので、公正な評価など望めるわけもなく、上位職の裁量が増えただけだと思いました。
幸か不幸か?高齢者は、それまでの年功序列の恩恵を受けて、給与水準も高めでしたが、若い人たちには厳しい状況となり、何年も上がらない人も出てくる有様でした。
結局は、日本の経営者は社員の給与をコストとしか見ないので、抑制したがると思います。
社員のガマンが、あきらめに変われば、思う壺でしょう。
投資家サイドもコストとしか見ないので、グリコのような社風の企業には、マイナスにしかならないと思います。
このシステムの最大の欠点は、個人主義に陥り、チームプレーを誰も真剣にしようと思わなくなるところだと思います。
そのため、10人で15人分の力を発揮する家族的な企業では、今度は 10人で 8人分の力しか発揮できず、成果主義が足を引っ張る結果になると思います。
成果主義の思想は、見栄えがいいので始末が悪いところで、現場は理論通りに動くわけもなく、人間の感情を無視した極めて官僚的な考え方だと思っています。
本当は、こちらの記事のように、1番手は 取引先・消費者、2番手は、従業員、3番手は、株主 の順に重きを置くのがいいのでしょうが、投資家の立場からは、これは言えないのが残念です。
経営者がこう思っている会社は、社員も幸せだと思います。
相場は、明日の権利取り 高島屋、サイゼ、コシダカ を制度で突撃予定。
優待内容変更
エスイー
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/b9g77m/
みちのく銀行
半年縛りになりました。
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/b9mn2c/
丸大食品
単元変更対応
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/b9mn18/