性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

密室でこそこそ『バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会』 (4月21日追加)

2006-04-11 00:32:30 | テレビと警察
(2006/04/21) この件については追加情報が出ましたので、別エントリーで続きを書きます。

研究会メンバーに義家弘介氏がいること、メンバー一覧が統一協会の新聞である世界日報の4月11日分記事に出たこと、日テレの行為が隠し撮りではなく、取材先の了解を得た上での演出でない限り、撮影が不可能なアングルだったこと、以上の内容です。

以下の現エントリーは、4月11日時点で管理人が得た情報によるものとしてお読みください。

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児童ポルノに実在児童だけでなく『架空の女児を対象にしたもの』も法律での規制対象にせよ、子供をゲームやネットから遠ざけさせろ、と警察庁のお偉いさんがたが、報道機関以外には非公開で会議行うんだと。
インターネットや雑誌、ゲームなどの仮想現実(バーチャル)社会を通じて、子供が性や暴力に関する情報に簡単に接し悪影響を受けている可能性があるとして、警察庁は六日、「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」を設置することを決めた。十日に初会合を開く。

 同庁生活安全局に事務局を置き、ジャーナリストの江川紹子さんや京都医療少年院の精神科医、岡田尊司氏、首都大学東京の前田雅英・都市教養学部長ら心理学、教育、法律の専門家ら十五人が委員を務める。

 今後、月一回程度の会合を持ち、子供の性を対象とするアニメ▽ネットに氾濫(はんらん)する性・暴力情報▽子供のネット、ゲーム依存-などの問題について検討、第一線のアニメ製作者らをゲストスピーカーに招いて意見を聞くなどして、今夏をめどに論点を整理して問題提起する方針という。

 討議内容のうち、アニメについては、児童買春・ポルノ処罰法の規制対象外となっている現状の是非なども論点とする。ネット、携帯電話などの有害情報については、将来的な規制のあり方も検討。専門家の間でも意見が分かれるコンピューターゲームの子供への影響についても、論点を明らかにした上で対応策を打ち出す。
 アニメやインターネット、ゲームなどにあふれる性や暴力の情報が子供に与える弊害について議論し、改善策を検討する有識者の研究会を警察庁が設置、10日に東京都内で初会合を開いた。

 設置されたのは「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」。

 警察庁によると、子供を性の対象とするアニメなどの影響を受けて子供を狙う性犯罪が誘発されることがある一方、インターネットで殺人などの画面を見た少年が「実際にやってみたい」という気持ちになり、加害者となった例もあるという。

 研究会は月1回程度、開催。これらの現状を踏まえて問題点を夏までに整理し、規制の在り方も含めて改善策を探る。専門家で意見が分かれている子供のゲーム依存の影響についても話し合う。

 会合の冒頭、警察庁の竹花豊生活安全局長は「(この問題では)いろんな改善努力がなされているが状況を大きく変える力にはなっておらず、研究会を立ち上げた」とあいさつ。首都大学東京の都市教養学部長前田雅英氏が座長に選ばれた。
アニメやインターネット上の性や暴力に関する情報など子どもを取り巻くバーチャル社会の弊害を検討する警察庁の研究会の初会合が10日、東京都内で開かれた。子どもを性の対象とするアニメ▽インターネット上の性、暴力情報▽子どものインターネット、ゲーム依存--などについて議論、夏をめどに論点を整理し、その後具体的な提言を行う予定。

 同会は心理学や教育の専門家ら15人で構成。会議の冒頭で警察庁の竹花豊生活安全局長が「携帯電話やパソコンが流通し、犯罪にかかわる情報に子どもたちが巻き込まれていることに強い危機感を感じている」とあいさつした。

 同庁によると、児童を性の対象とする児童ポルノの05年の検挙件数は470件で04年の177件に比べ大幅に増えた。そのうちインターネットを利用したものは、04年に85件だったが、05年は136件だった。【遠山和彦】
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24-589氏によると、警察庁に電話してもメンバー全員についても教えてもらえないそうなので、情報開示請求による情報入手しかない模様です。ぶっちゃけ、Wordで制作したいかにも適当なページってのが…。

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さらに日テレが、『NEWSリアルタイム』で、『少女を性暴力の対象にするものが大半である』として、報道局社会部の平野亜由子記者に、18禁PCゲームソフトを購入・プレイさせるVTRも用意。『リアルタイム』の映像では、秋葉原のゲーム・DVD・コミックショップの隠し撮りが行われ、奈良事件・監禁事件・高崎事件が引き合いに出されていました。

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しかし、報道VTRを制作する際に、秋葉原が引き合いに出されることがないであろう、以下の事例は完全にスルーしていました。
08:30:01 「スクールセクハラ」の実態・狙われた生徒

教師による生徒へのセクハラが後を絶たない。先日、神奈川県平塚市の52歳男性県立高校教諭が教え子に900通以上もの不適切なメールを送信し、懲戒免職となった。昨年度、わいせつ行為で処分された教師の数は168人(文部科学省調べ)。今月になって処分された教師の数は判明しているだけで5人。福岡ジェンダー研究所・長谷川伸子理事、神奈川県教委教職課・山本博副課長の電話コメント。セクハラ被害を受けた高校3年生、生徒へのわいせつ行為経験のある都立高教師のコメント。プロ教師の会主宰・河上亮一氏、日本大学総合科学研究所・高木美也子教授、ジャーナリスト・大谷昭宏氏、橋下徹弁護士のコメント。
香川県の元中学教諭(42)のわいせつ行為が学校で発覚したのは、2度目だった。

 最初は8年前。指導していたバレーボール部の女子2人を放課後、別々に呼び出し、下半身を触ったという。保護者がこの行為を学校に訴えた。

 しかし、元教諭は学校側に「意図はなかった。ただのマッサージ」と釈明した。被害にあった女子の一人は元教諭の授業を受けることも拒んだが、結局、処分はされず、4年間、その学校に在籍した。「校長や保護者らは子どもの言葉より先生を信じる」。元教諭はそう思ったという。

 そして、転任先でも、部活指導の際、女子3人の下半身に触れるなどのわいせつ行為をした。生徒から話を聞いた保護者らの指摘に対して、今度も「マッサージをした」と答えた。

 しかし、保護者らは警察へ連絡し、元教諭は強制わいせつ容疑で逮捕され、今年1月、懲役4年の実刑判決を受けた。

 こうした問題が発覚すると、学校はすぐに事故報告書をつくり、教育委員会に報告することになっている。しかし、この元教諭についてはつくられなかった。

 元教諭の逮捕を受けて、香川県教委は(1)体罰、セクハラに関することは事件の軽重にかかわらず、必ず報告する(2)セクハラなどの問題を起こした教職員の情報を転任先へ伝え、管理をしっかりする――などの通達を出した。

    ◇

 朝日新聞社は2月、47都道府県と14政令指定市に、学校での処分の実態をアンケートした。元教諭のように、発覚してもすぐに教委へ報告しなかったケースは00年以降、16件にのぼった。このうち、10件はその教職員が再び同じ行為を繰り返し、懲戒免職や諭旨退職になっていた。

 最初の段階で、完全に芽を摘みきれなかったことが傷口を広げている。

 大分県では、03年、中学教諭が運動部の練習試合で遠征宿泊中、女子生徒の隣に寝て手足を触ったとして懲戒免職された。が、実は、前年も、この生徒へのわいせつ行為が発覚していたのに、校長は「セクハラという認識はなかった」として事故報告書をつくらなかった。教委にも知らせなかったという。

 文部科学省は、セクハラを「生徒らを不快にさせる性的な言動」、わいせつ行為を「下着姿の撮影、わいせつ目的で体を触る」などと定義している。子どもから被害届があれば、軽重にかかわらず、各学校はすべて管轄の教委へすぐに報告するよう指導している。

 しかし、死角はある。岩手県では01年、小学校教諭が女子児童へわいせつ行為を繰り返し、校長が注意して市教委へ報告した。が、それは、処分や異動など教諭の人事権をもつ県教委まで届かなかった。その後2年間、教諭はわいせつ行為を繰り返したという。

    ◇

 現在は神奈川県に住む女性(24)は、陸上部員だった中学時代、故郷で男性教諭から受けたセクハラ行為を教委に訴えたことがある。

 その教諭は陸上部を全国レベルに引き上げた中心人物。同僚教師が自宅を訪れ、「学校に必要な人。土下座でも何でもさせるから、学校へ戻してやってくれ」と頼んできた。逆に、学校ではうわさが広がり、女性は不登校になった。

 それから数年、教諭は転勤先で、再び同じ問題を起こしたという。

 「人生が変わってしまうほど苦しんだ。問題をうやむやにされると、訴えた生徒が二重に傷つく。今後、同じような被害が出ないよう厳正に処罰してほしい」
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10日の『報道STATION』で、川で遺体が発見された少女は事故死の可能性が高い、と分かるやため息をつくキャスター、また会議にて規制推進のみを目的としたメンバー、そして便乗した報道関係者は全て、



『「オタク」と印象付けられる犯人でない限り、少女が傷つけられたり、殺されても関心はない』

『「オタク」と印象付けられる犯人に、少女が傷つけられたり、殺されるならば、非常に嬉しい』



それだけのことなのだ。

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『きょうの出来事』では、撲滅ではなく、「目立たないところでやって欲しい」とのゾーニング徹底までに論調を抑えた模様。(『わざわざ表に引っ張り出したのはどっちだ』、との突っ込みもスレであった。)

日本テレビのVTRには、テレビアニメ化もされたメジャータイトルは映されておらず、東池袋の乙女ロードやBL書籍・やおい同人誌・18禁BLゲームは登場していなかった。しかし、女性でも男性向ゲームの愛好家・スタッフ・漫画の描き手はいるし、大阪府での少女漫画に対する規制強化の動きなど、表現規制は女性に対しても無関係ではない。

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(午後12時) 昨日の夜書いたものを今日アップしてしまったので、幾つか修正しました。以下はNHKサイト上でのニュース文面。
  • “バーチャル対策” 策定へ (NHK・4月10日)
インターネットなどのいわゆるバーチャルな世界の暴力や性に関する情報が、子どもに悪影響を与えていると指摘されていることから、子どもを取り巻くバーチャル社会のあり方について検討する警察庁の研究会が開かれ、ことしの夏をメドに改善策をまとめることになりました。

研究会の初会合には、大学の教授や弁護士、それに医療少年院の精神科の医師などの委員が出席しました。

この中で、警察庁の竹花豊生活安全局長は「暴力や性に関する情報がはんらんし、子どもたちへの影響が心配されている。何が問題で、どのような対策が必要か率直な意見を出してほしい」と呼びかけました。インターネットやテレビゲーム、それにアニメなどの中には、暴力的なシーンやわいせつなものがあり、子どもへの悪影響が心配されています。研究会では、ことしの夏をメドに問題点を整理して改善策をまとめることにしています。

研究会の座長で首都大学東京の前田雅英都市教養学部長は「かなりの人たちが、インターネットのわいせつな情報などを、いいとは思っていない。表現の自由との兼ね合いなど、いろいろな問題があるが、放置することは出来ないので、まず現状を正しく認識するのが大切だ」と話しています。
現在のところ、記事とニュース映像からは、竹花豊、前田雅英、岡田尊司、江川紹子、宇佐見昌伸(ECPAT/ストップ子ども買春の会)、坂元章(お茶の水女子大・以上敬称略)の出席が確認されている。

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日本テレビでは、『NEWSリアルタイム』配信サイト上に、10日分『STAFF NOTE』として、以下の文面を掲載している。
「電車男」、「メイド喫茶」、そして「萌え」。
去年、話題をさらったアニメ・コミックカルチャーの震源地、東京・秋葉原。

ニュースでも取り上げることが多く、
居並ぶ店舗の中で平然と売られている過激な商品を実際に目にすることもあった。

過激な商品、つまり少女を対象にしたアダルトアニメやゲームの数々。

ビデオやDVDに現実の少女を登場させれば犯罪。
が、アダルトアニメやゲームの映像自体は、虚構の少女を登場させているがゆえに規制の対象外だった。
けれど、これほど子供を標的にした事件が多発する中、それを見過ごすことは犯罪の助長に繋がりはしないのか。
警察庁がこれらアダルトアニメやゲームに対する規制の研究会を設置した。

もちろん全てが犯罪に結びつくわけではない。
愛好者であるユーザーもあくまでバーチャルな世界だと語っていた。
男性である僕たちにはその内容をヒドイなと思いながらも、
それを楽しむ男性に対しては、趣味・嗜好の世界だと区別できなくもない。

だから、あえて今回の取材は女性記者に行ってもらった。

子供に対する犯罪の温床になるかもしれないドギツイ商品に対して、
母親にも近く、より子供にも近い目線を持つ女性記者にはどう映るのか。
その視点を映し出すことが必要なんじゃないか、と。

何でもかんでも規制すればいいというものでもない。
が、必ずしも犯罪に直結するとは限らないとはいえ、
過去にバーチャルと現実が錯綜したような事件が起こったことも事実。

かなりの議論を要すこの問題、皆さんはどう考えられるでしょうか?

デスク T.T
しかし、番組中にインタビューを受けた18禁ゲームの『プレイ暦10年』とする男性の身元も、顔も隠されているので証明しようがない。それに、どこから『喜んで規制賛成報道に応じる』プレイヤーを拾ってこれたのだろうか。
また、『ニュースプラス1』時代から、事前に役者を仕込んだり、マイクを仕込まない限り明瞭な録音ができないなど、『偶然起きた』出来事としては不自然な映像が何度も放送されている。(例・湘南海岸で無駄に望遠レンズを使ったカメラで『隠し撮り』しているのを誰も止めない。)

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最も不愉快なのは、確実に『不快に反応する』と想定した人間に、店の隠し撮りとゲーム購入及びプレイをさせたことである。

『報道』番組と騙ってはいるが、同性愛に対して強い偏見のある国の出身者に、正式な取材許可の上とはいえ、やおい同人誌を放り投げさせた『すっぴんジャパ~ン!』と、行ったことは同じなのだ。 ---

しかし、『仮面ライダー』を好きだった大人については、この番組は許している。その一部が子供の頃、『仮面ライダースナック』のカードだけを抜いて、お菓子を捨てていようと。
お値段、なんと¥31,500!?2006年04月10日

「大っきい。ずっしり。コレは凄いわ…」
「あっ、回った~」

本日のエンタメコーナーで使ったあるアイテムに、
思わず感嘆のため息をもらし、だんだんとハシャギmodeに
もり上がる笛吹&近野の両キャスター。
胸躍るそのお値段、なんと¥31,500。
童心に返って、すべり台やブランコの上からヘンシーン…!?
17:32:00 東京渋谷・HMV・仮面ライダー生誕35周年復活記念イベント

東京渋谷のHMVで仮面ライダー復活イベントが開かれた。藤岡弘、がイベントに出席。DVD「仮面ライダー」(全16巻・各3990円・販売元・東映、発売元・東映ビデオ)の映像。「新仮面ライダーベルト」発売(値段3万1500円)、ファン・星野守弘さんの紹介。
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今年になって、マンションから落とされて殺された子供や、同級生の母親に殺された園児の一人は、男の子でしたが、


『男の子が暴力や性的被害に遭う映像等による影響』については、何にも触れてませんでしたね。

『女の子の被害はそのような映像の影響が原因だ』と断言する割には、


男の子として生まれただけで『守られなくてよい』のでしょうか?


教師によるわいせつ事件には、男子生徒が被害に遭ったものも含まれています。


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ところで、バンダイがスポンサーで、日本テレビが製作した、特撮作品の要素を盛り込んだ内容の、ロボットアニメのファンである自分は、日テレにとっては『報道』のやり口に反対しているから、敵なんですかね?

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-12-01 00:14:15
本当にゲームやアニメは簡単に子供の手に入るものなのに規制が甘すぎる。R-指定などで大人が見るものだったとしても、本来人間としてあってはならない行為を本人にやらせるようなものは製造させてはならないのに、言論の自由だの憲法がなんだのといって規制に踏み込めないというのはちょっとおかどちがいなんじゃないか。そう思って最近気分が悪く、暗くなっていましたが、この記事を読んで、少しは反対する動きも出ているんだなとわかってちょっとだけですが嬉しくなりました。