今日は、流山市立博物館々長が直々に円東寺の文化財調査にお越しくださいました。パチパチ!
目的はコレ!
円東寺に伝わる『紙本著色仏涅槃図』です。
大きな掛け軸で、絵の部分だけでも幅90㎝×高さ110㎝あります。
箱書き
箱の表面の文字は、判読不能です。怖いので布巾でこする事すらできず、、、、
中には
蓋裏「釈迦如来表具 文化十三子年求之 市野谷村圓東寺什物」
箱底「箱寄進 當村 鈴木権左衛門」
と書かれています。文化十三年は1816年です。絵が描かれた年なのか、表装された年なのか、購入された年なのか、、、、、
当時、市野谷近隣を含め、流山は裕福だったそうで、この頃作られた(描かれた)の美術品が多くあるのだとか。
なお、天神社や諏訪神社(お諏訪さま)の社殿もこの頃建てられたそうです。今は無き円東寺の前本堂もそうだったのでしょう。江戸時代のハコモノ行政ですな。
あらゆる生き物が、お釈迦さまの死を悼んで弔問にきています。
象や麒麟だけでなく、カタツムリやムカデ、トンボに蝶、ハマグリやアワビなどなど、、、、、
この中に猫だけはいません。これはネズミがお釈迦さまに薬を届けようとしたところを邪魔したという逸話から来ており、猫が十二支から外された話にもなっています。
描かれる月はもちろん満月。お釈迦さまは2月15日に涅槃に入られましたから。
その他、この絵の解説だけで1時間は優に話せるくらい、いろいろな説話が描き込まれています。
流山市の指定文化財になるといいなあ。
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