Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。体力作り、俳句、山行、美術館・博物館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。

木下闇

2017年06月22日 23時03分39秒 | 読書
 「木下闇}(こしたやみ)という季語が好きである。歳時記によると「夏の木々が鬱蒼と茂るさま」をいう。樹の根元は昼に見ても暗い。晴れた日は、木陰の日向の明るさの差がはっきりしているのでことさら暗く感じる。一方で曇り空や梅雨空のときは、暗い木の根元がいっそう暗くも感じる。どちらにしろ暗さというものが意識に否応なく迫って来る。
 この暗い空間は、覗くと無限の深みをもった洞窟のようにも見えたりする。覗くと間違いなく蚊の羽の音がしてあっという間に数か所同時に血を吸われる。
 しかし空気が少しだけひんやりし、土は湿って苔が生えている。少し黴の臭いがするときもある。

★須磨寺や吹かぬ笛聞く木下闇    芭蕉
★木下闇玄関杏(あんず)色に灯す   黒田杏子
★一塊の石を墓とす来下闇      田中玉城
★木下闇抜けて空気の軽くなり    植松ふみ

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