火曜日に貰った咳止めなどの薬は3種類をそれぞれ1日3回で5日分であった。明日の朝で飲み切ることになる。
その薬が効いたのか、すでに直りかけていて自然治癒という結果なのか、どちらとも言えないが、症状はかなり改善された。
確かに服用すると1時間ほどは痰と鼻水が大量に出る。その後3時間ほどは咳も止まり、痰や鼻水も出なくなる。しかし4時間もすると咳と痰と鼻水が少しずつぶり返す。これを繰り返した。また朝は痰と鼻水がまとまって大量に出ていたのが、今朝からはずいぶん楽になった。
咳という症状が出始めてから11日、症状がひどくなって(こじらせて)から8日もかかってようやく見通しが明るくなった。お酒も7日間も控えている。これは大変なことである。とはいえまだ完治ではない。油断禁物といったところである。
人間、自宅とはいえ狭いベッドと洗面所とリビングルームの3角形での行き来だけを繰り返していると、思考は下向き、後ろ向き、出口のない暗い迷路をぐるぐる回るだけになる。発熱はないものの、思考が閉じてしまう。
なんとかものごとを前向きに考えようとしても、「コロナの再発か、気管支炎になってしまわないか」などと悪い方向ばかりに考えが向いてしまう。
この負の引力はなかなか強く、そして魅力的ですらある。踏みとどまる力がないと底なしの沼に引きづり込まれるような気分になった。
大げさかもしれないが、覗いてはいけない何かの淵を覗いたようであった。