以前に購入してそのままになっていた「しぐさで読む美術史」(宮下規久朗、ちくま文庫)の始めのほうを読んだ。同じ著者の「モチーフで読む美術史」(宮下規久朗、ちくま文庫)は2冊とも読んでいるが、この本はまだ読んでいなかった。
現在読んでいる本が優先なので、気が向いたときにめくりって楽しむという読み方をしたい。多分どの項から読み始めても支障はないはずである。
本日読んだのは、「はじめに」から「走る」「踊る」「梳る」「殴る」「踏む」「吹く」「接吻」「抱く」「食べる」「飲む」までの10項。「走る」はこの本を購入時にすでに読んでいたが、再読。
この「走る」の項ではパブロ・ピカソの「海辺を走る二人の女」(1922)も取り上げている。実はこのピカソの作品、どこかで見たと思うのだが、とても気に入った作品の一つであった。しかしなぜ私が惹かれたのか、この本を読むまでわからないままでいた。
この本の中で著者は「(この女性が)なぜ走っているのかわからないが、なんとのびやかで力強いイメージだろうか。人は感情が高ぶったときや、嬉しくてたまらないときに走り出すことがある。この絵にはそうした走ることの原初的な意味が表れているような気がする。見る人の心まで清々しくさせる、走る絵の名作である。」と記している。
明日は連休の狭間の月曜日。明日からはまた「人類の起源」に戻る予定。
昨日に続いて、2015年7月から8月にかけてた岩手山から八甲田山に足を伸ばして登山。八甲田山の下山時に雨で停滞した猿倉温泉での写真から。
なお、本日再掲した紫の花はアザミではなく、タムラソウと思われる。棘がないのが特徴。
この時は八甲田山の頂上直下の下りで転び、左ひじが「ゴキッ」と音を立てた。左ひじを骨折したかと思うほど痛んだ。雨で停滞せざるを得ず、猿倉温泉で停滞。温泉では雷を伴う豪雨であった。
温泉では左腕を温めないほうが良いと思われたので、左腕を上に伸ばして浴槽に浸かっていた。
翌日は南八甲田連邦の駒ヶ嶺に登る予定であったが、左ひじの痛みが取れず、登山は断念。カメラで宿の周囲を撮影。午後に再び豪雨となり、宿に備えてあった文庫本を読んで過ごした。登っていたら雷に遭うところであった。停滞して助かった。
横浜に戻り、痛みが取れないばかりか、だんだんひどくなるようなので整形外科に行ったが、骨折ではない、とわかり一安心。鎮痛剤と湿布で治した。痛みが引くまで1週間はかかったと記憶している。