国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

精神安定剤

2010-10-20 09:23:47 | Weblog
「トランキラーザー」といえば、昔は誰でも知る精神安定剤の総称。副作用の報告もあったがこれ以外の薬剤はなかった。80年代後半、副作用がほとんどないばかりか、劇的効果が認められた新薬SSRIが開発され、精神医療は激変する。最近は薬剤を使わずとも精神安定や血圧を降下させる効果が高いアニマルセラピーも医療現場に導入されるようになってきた。子供にとって移行対象(タオルケットやぬいぐるみなど手放さないもの)も精神安定材だ。このように、人間は幼児期からすでに不安に苛まれ、防衛手段としてさまざまな物を開発してきた。人生とはある意味精神疾患と、ストレスとの闘いなのかもしれない。
 1957年革新的安定材が発明されたが、当時はその効果が分からずに全く違う用途として使用されていた。しかしすぐに、メシアとしての存在を発揮し始める。それを使用した誰もが不安から解消され、恍惚感さえ得ることができた。実験ではなんと、初めてそれを見た2歳の幼児が、なんの教え受けずとも一心不乱にそれを潰し続けたそうだ。小生も子供の頃に初めて目にしたときは何のとり憑かれたように破壊しつくした。最初は一粒ずつ、次は親指の腹一杯に。そして最後は雑巾を絞るように。心地良い破裂音と達成感はメシアというより禁断の薬物に近い。07年にはバンダイからそれを模した玩具も発売されたその名も「∞プチプチ」。
 チリの鉱山落盤事故で坑内に閉じ込められていた鉱員に、ストレス緩和のために日本から「プチプチ(気泡緩衝材)」が送られ、実際に使用されていたことが彼らの口から語られた。この手の援助事業ではタイミング逸し、的を射ないものの提供を常とする日本企業だが、今回はなんとユニークで実用的な物を送ったのだろう。このセンスと、一歩間違えば外交問題にも発展しそうな恐れを知らない行為にあっぱれを。写真を見ていただくとお分かりの通り、薬と「プチプチ」の形状は酷似しているばかりか、錠剤を取り出す手の動きも全く同じ。これは錠剤を出すときもプチプチと同じような精神安定効果を狙ってあえてこの形状にしたとのこと。それは真赤な嘘だが、その酷似性は何かありそうな気がする。

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