評価=
伊東潤著「鯨分限」。「巨鯨の海」に続き太地に生きる鯨漁師の時代小説。前作が秀作だったので、非常に期待して読んだが、全体に締りがなくピントハズレは否めない。政蔵とおせんの件はどこにかかっていたのか。また、冒頭と最後に現れる抹香鯨だが、もう少し啓示的なニュワンスで使ったほうがよかったのではないだろうか。激動する時代に翻弄されながらも、棟梁としての矜持と責任を全うしようとする鯨獲りの一生をもう少し違った書き方があったのでは。
伊東潤著「鯨分限」。「巨鯨の海」に続き太地に生きる鯨漁師の時代小説。前作が秀作だったので、非常に期待して読んだが、全体に締りがなくピントハズレは否めない。政蔵とおせんの件はどこにかかっていたのか。また、冒頭と最後に現れる抹香鯨だが、もう少し啓示的なニュワンスで使ったほうがよかったのではないだろうか。激動する時代に翻弄されながらも、棟梁としての矜持と責任を全うしようとする鯨獲りの一生をもう少し違った書き方があったのでは。
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