イギリスはロシアの極東や中国への膨張政策によって権益が失われる危機感から日英同盟を締結する。ボーア戦争によって疲弊した経済状況では艦船を極東まで派遣することはできない。ドイツのウィルヘルムⅡ世が恐れていたのはフランス、ロシアとの挟撃だった。Ⅱ世は黄禍論をニコライに強調し極東に目を向けさせる。アメリカが望んでいたのは中国の門戸開放でロシアの伸張は看過できない。開戦の際は日本に後方支援を約束する。日本は日英同盟とアメリカのバックアップで自信を深め、開戦1カ月前にロシアからの妥協案満韓交換論も検討された資料が残っていない。このように日露戦争は単に二国間の戦役ではなく、周辺諸国の権益が入り組んだ代理戦争だったことが資料の発見で明らかになった。(NHK「第0次世界大戦」)当然「坂の上の雲」にはそれらは盛り込まれていない。だからといって大作を否定するものでもない。しかし、歴史は書き換えられるもの、生きているものとして常にアンテナを張っていなければならないということをこの番組で再認識させられた。まぁ、大晦日の話題ではないが、大掃除も終わったので徒然に。さて、来年も皆さんにとって良い年でありますように。
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本年もよろしくお願いいたします。
8日の稽古はいけないと思います。
今年も頑張りましょう!