国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

劇的

2013-12-13 09:08:12 | Weblog
先週開催された国内男子プロ最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。プロ12年間で1勝もできなかった宮里優作選手が初日からのリードを守り抜きプロ初優勝を飾った。しかし、ゴルフの神様はよほど劇的な展開がお好きなのだろう、最後の最後に最大の試練と歓喜をお与えになった。17番ロングでバーディーを奪い3打差で迎えた最終18番パー3のショートホール。4番アイアンで放ったボールはアドレナリンのためか、予想以上に伸びグリーンを横切り左ラフとの間に止まった。ピンまではおよそ15メートル。逆目の芝が若干に気になるものの、プロの技術をもってすれば悪くてもボギーで上れることは確実。だが、宮里選手はピッチエンドランのアプローチをトップさせボールはグリーン反対側ラフまで落ちた。極度の緊張がクラブを持つ手の動きを狂わせたのは明らかだった。第3打目の選択肢は二つあった。単純に低いボールでピンを狙う方法と(ピッチエンドラン)、ロブショットで絡ませるシナリオ。前者はエッジからピンまでの距離が短いため距離感をつかみにくい。そのためダボになる可能性もある。一方プロであればロブは距離感を出しやすくボギーで上る可能性もあるが、ミスした時のケガはピッチエンドランの比ではない。2位とのストローク差を考えれば常識的にピッチエンドランを選択する。伏線はその前の1打。手が動かなくなる自覚があったはずだ。逡巡と葛藤、重圧で混乱する中で決断したのは、緊張で手が自由にならない危険性のあるショットを避け、振り幅が大きいため、イメージ通りに体を動かせる確率の高いロブ。
少し厚めに入ったヘッドは土の上をわずかに滑りボールは柔らかい放物線を描きピン手前3メートルに落ち、そこからまるで何ものかに導かれるかのように大きなフックラインを描いてカップに吸い込まれる奇跡的なチップインパー。観客の大歓声と祝福の拍手の嵐の中、プレッシャーから開放され膝から崩れ落ちる姿が印象的だった。さて、このストーリー、何人の観客が理解できたのだろうか。
宮里選手は小生の所属する倶楽部を擁するPGMの契約プロ。来年はぜひ飛躍の年にしてもらいたい。