国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

臓器

2009-06-19 07:15:12 | Weblog
長らく人間の意識は心臓にあると考えられてきた。絶えることない鼓動が人間そのものであると。「心が痛む」などはまさにそれを表現したもので、面白いことにこれは洋の東西や宗教を問わない。しかし約150年前、事故で脳に損傷を受けた後、人格が豹変した事例を端緒として脳科学は飛躍的に発達し、意識は脳の中にある、いうなれば脳が人間そのものであると解明された。その後ブロードマンが脳地図を発表する。だが、異論や認めたくないという感情も存在する。医者から肉親の脳死を宣告されたが、それが不可逆的な人間の死であると何の抵抗もなく容認できるのか。まして子供であった場合は…。一方で国内で許されていない小児への臓器移植のため渡航する例が後を絶たない。親族にとっては経済的にも苦渋の選択であるが、受け入れる国からの批判も多い。昨日衆議院で小児の臓器提供が許される「臓器移植法」が通過した。自民、民主は党議拘束を掛けずに、議員の判断を尊重した。裁判員制度、そして今回の法案。熟考不可避な問題が増えたような気がする。