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■ ホンダの心変わり、経済・社会システムの転換への序章!

2009年07月14日 | Weblog
■ ホンダの心変わり、経済・社会システムの転換への序章!

車産業のパラダイム変化とは?われわれは時代の証人になれる?

Z. 前提:

くるまは土砂降りである。

GM、クライスラーが倒産し、政府支援で復活しようとしている。
資本主義の牙城アメリカで政府が救済に入った。
異常事態である。

日本では、対前年2-30%の新車販売台数減、
/各社大赤字である。
完成車、部品あわせて一時は7-8ヶ月の在庫の抱え込み
等々
未曾有の100年に一度の大不況だと言われる所以である。

もちろん、明るい話もある?
トヨタがGMを抜いて世界一の生産台数を達成した!

いずれにしても、資本主義のもっとも進化した産業構造をもつ巨大な産業が青息吐息である。

高度系列分業型生産システム、
大量生産・販売システム、
機能別組織による近代的経営・・・・・
そのすべてが機能せず、身動きができず苦しんでいる。

くるまがおかしい、かわるという時代に遭遇したことはある意味ハッピーである。

近代の産業革命以後のパラダイム変化の目撃者になれるということでもある?!

前提はこれぐらいにしてホンダの話へ移る。

A..ホンダの撤退:

経営の資源配分問題なのか経営哲学の問題なのか

ホンダのF1からの撤退の話である。
F1には、年間500億円かかる。
これを環境車投資にまわすという。

F1は、エンジン、足回りを追求する。

・とにかく、理屈抜きに速いものを追求する、
・超ハイスピードという過酷な状況において、
 最適・最高のクルマを作るための技術・ノウヘウを磨く、
・クルマづくりの企業魂を鼓舞する、

いろいろな意味がある。

本田宗一郎が、めざしたクルマ作りの理念は年月とともに風化・変容したということだろう。
今、本田宗一郎氏が生きていたらどのような決断をしたであろうか。

本田宗一郎の夢を追えなくなるほどグローバルな企業戦争はきびしい。

スピードを追えない、遊べないホンダとは何であろうか?

B.ホンダのPOP:(POINT  OF PARITY)

環境問題は、企業の足元を揺るがす。

逆にチャンスでもある。
環境は、今や経済インフラとなった。

これにどう対応するか?環境問題は、クルマ会社の生命線である。
対外的な社会貢献、自社への収益貢献。
どれをとっても、環境ははずせない視点である。

ホンダも例外ではない。

環境は、技術屋魂を高揚させるネタとしては申し分ない。

しかし、スピードを求め、かっこよさを求める技術はバックヤードに入りこむことになる。

社内の大半の技術者は皆ホンダでこのようなクルマ屋らしい?
仕事をするために入社しているのであって、環境をやるために入社している訳ではない。(筆者の想像である)

ホンダの方向転換で大切なことは、社内のモラルの維持かもしれない。

今の時代に求められるインナーのモラルマネジメントとは何であろうか?
ホンダらしさを失わないために出来ることは何か?
が問われている。

☆ ホンダの逸話

昔、ホンダと旧松下が人事交流をした。
人が、入れ替わり互いの仕事を経験するというものだ。
ホンダの社員は松下を、こんなに規則や社風で縛られていてよく仕事が出来るな?
と思ったという。
松下の社員は、ホンダを、こんなに自由でよく仕事ができるな?
と思ったという。

ホンダの社風、アイデンティティはかくありきである。

C.ホンダの哲学:

ホンダは環境技術でホンダらしさを示そうとした。

「ホンダ(らしさ)」とは、

ユニークな技術で他社を出し抜く、
自由に好き勝手にやってみるという「腕白坊主」らしさなのだ。

人のまねなんか出来るか!

が「ホンダらしさ/HONDA WAY」である。

クルマ屋なら一番速いクルマをつくって世の中にみせつけろ!
F1は、大変わかりやすい、単純線形な目標であった。

ホンダが環境?

何か変だ!

環境とはいっても、何が目標になるのか?
技術屋魂を鼓舞する具体的な目標とはなんだろうか?

市場の生活者がなるほどと思う、環境車の性能とはなんだろうか?
ホンダらしい環境目標を見つけ出さなくてならない。

でも、今回は待った無しの選択だった。

・フェザーバリューのF1
/アースバリューの環境

・動のF1
/静の環境

・クルマだけで完結するF1
/社会との共生が必用な環境

どちらを選ぶかは、競合への対応、マーケットニーズからの要請だけでは決められない。

実は経営哲学の問題である。

企業のDNAの問題といってもよい。

ホンダの選択は、今後の産業、消費の今後を占う問題を提起しているといえる。

ホンダは本田宗一郎の呪縛からいよいよ抜け出す?

これを契機に「ホンダらしさ」がなくなることがないよう、
願うばかりである!

普通の会社になってしまうことのないよう
願うばかりである!

最後に、ホンダは、今期何とか黒字を確保したと報ぜられた。

環境車、二輪車、小型車、アジア向け・・・でぎりぎり+αだという。
ホンダは、

やはり他の車会社とは何かがちがうということかも知れない。

この稿終わり
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