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蟹漁船拿捕事件。

 北方領土・貝殻島付近の海域で、日本漁船がロシア警備艇に拿捕(だほ)され、銃撃で乗組員1人が死亡した。カニ資源が枯渇する中で、危険と隣り合わせの操業が続く北の海の厳しい現状を、浮き彫りにしたものである。蟹水揚げの総量が激減する一方で、ロシア漁船が、主に北方領土周辺海域で水揚げし、花咲港に運んで来るカニは、多い日では、50トンも入ってくるそうな。

本来、日本固有の領土である「北方四島」は、敗戦のどさくさに紛れて、旧ソ連が不法占拠したものである。大きな水産資源の宝庫であるこの海域を、自らの利益のため、ソ連が崩壊してロシアになった後までも、不法に占拠して、巨大な利益を得ようとしているのである。アメリカは、戦争で占領した「沖縄」を、返還している。ロシアが、どさくさに紛れて奪取した北方四島を、返還しないのは、国際正義の上からも許されることではない。

それにしても、なぜ死者が出るような銃撃をする必要があったのか。ロシア警備艇による漁船銃撃を受け、日本政府内には怒りと戸惑いが広がった。外務省は、直ちにロシアに対して、強硬な抗議と遺体、船体の返還を求めた。しかし、そもそも、漁船と承知しての銃撃は、威嚇にしろ警告にしろ、行き過ぎである。武装船とは違うのである。ロシアの無法ぶりには、怒りを通り越して、憎しみまで抱かせる。

北方領土交渉は、小泉政権になって「空白の5年間」といわれるほどに停滞した。ロシアはその間に、北方四島の開発推進と、国境警備の強化による領有の既成事実化を図って来ている。また次々に投資して、領土の占有事実化を図っている。これらを為す所無く傍観している日本政府の対ロシア弱腰外交は、北方漁民の生活権をも奪っているのである。

 

コメント一覧

北海道 ひろし
北方領土問題は我々北海道民に取っては重大な関心事である。鈴木宗男はイカサマをやってこれを解決すべくちょこまかしてあんな状態にしてしまった。
何せ戦争に負けた国としては今更どうしようもないと思う。返せといっても返さないと思う。ではどうするか、ロシヤは何が欲しいのか、その辺を充分考えて交渉するしかないと思う。少しぐらいのカネなら?国民は納得すると思うのだが?無理かな?
あきら
麻生外務大臣は、「今回の事件は、わが国固有の北方領土で起きた。到底、容認できない。」と、厳重に抗議したそうですが、日本の漁船が拿捕され、死者が一人出たというのに、日本政府のできることといったら、「厳重に抗議する」ことだけなんですねえ。拿捕された漁船と乗組員がが返還されたら、一件落着ということになるのでしょうね。
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