本来、日本固有の領土である「北方四島」は、敗戦のどさくさに紛れて、旧ソ連が不法占拠したものである。大きな水産資源の宝庫であるこの海域を、自らの利益のため、ソ連が崩壊してロシアになった後までも、不法に占拠して、巨大な利益を得ようとしているのである。アメリカは、戦争で占領した「沖縄」を、返還している。ロシアが、どさくさに紛れて奪取した北方四島を、返還しないのは、国際正義の上からも許されることではない。
それにしても、なぜ死者が出るような銃撃をする必要があったのか。ロシア警備艇による漁船銃撃を受け、日本政府内には怒りと戸惑いが広がった。外務省は、直ちにロシアに対して、強硬な抗議と遺体、船体の返還を求めた。しかし、そもそも、漁船と承知しての銃撃は、威嚇にしろ警告にしろ、行き過ぎである。武装船とは違うのである。ロシアの無法ぶりには、怒りを通り越して、憎しみまで抱かせる。
北方領土交渉は、小泉政権になって「空白の5年間」といわれるほどに停滞した。ロシアはその間に、北方四島の開発推進と、国境警備の強化による領有の既成事実化を図って来ている。また次々に投資して、領土の占有事実化を図っている。これらを為す所無く傍観している日本政府の対ロシア弱腰外交は、北方漁民の生活権をも奪っているのである。
コメント一覧
北海道 ひろし
あきら
最新の画像もっと見る
最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事