私は中に入ったこともないので、物珍しさに付いていった。手続きなど面唐ネことは、娘に任せた。私は手渡された資料など見ていて、大いに驚いた。この大病院の院長先生は、その昔、私の授業を受けているのだ。岡崎高校から名大医学部を出たことは承知していたが、教え子の、「その後」など、嘗ての教師は殆ど知らないものだ。同級会とか同窓会などで、消息を聞くこともあるが、聞いた後から直ぐに忘れる。
ただ、思いもかけない事件として新聞に載ったりすれば、記憶に残る。東大に進学、憧れの「大蔵省」に入省し、「主計官」となって、将来を嘱望されていた大秀才が、自殺したことなどは、本当に驚いたものだった。自殺と言えば、やはり名大医学部に入学し、立派な医者となった人も、自殺している。どうして人も羨む秀才が「自殺」などするのだろう。その地位に立てば立ったで、苦しみや悩みが生ずるものなんだろう、と推測するしかない。たとえ立身出世しなくても、立派な社会人として活動してくれたら、それで十分なのだが・・。
しかし、やはり、社会の指導的立場になってくれると、嘗ての教師は、自分のことのように晴れがましく嬉しいものだ。こんな大病院、従業員は、看護師、事務職員、その他、何百人もいる。その病院の院長先生か!「ビックリしたなあ」と言う感じだ。まあ、そう言うビックリは、新聞の人事などでも発見することがある。私のクラスにいた人で、私と同じ大学の、同じ学科を卒業した人が、何と「愛知県小中学校長会」の会長に選ばれたと言う。これは大変な重責で、余程の力量がないと勤まらないだろう。「出藍の誉れ」とはこう言うことを言うのだろう。
火災類焼、家内の入院と、余り芳しくないことが重なったが、悪いことばかりではない。我が孫息子二人は、共に、現在、大学院2年生だが、この3月4月は、例の就職活動で、勉強どころではなかったらしい。幸いに、「アベノミクス」で経済活動が活発化し、企業の求人も増加した。有り難いことに孫息子たちは、大きな会社の内定を2つも3つも、貰った。真面目に勉強に打ち込み、大学での成績なども良かったせいもある。「何処にしようか」と迷う贅沢さだった。私は、東京など若い人が憧れる就職先を避け、地元の堅実な企業を勧めた。そうすれば、結婚も早く出来るだろうと言う「読み」もある。孫息子二人は、結局そうしてくれた。人生、悪いことばかりではない。
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