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アメリカ大統領選

今日は、朝からテレビに釘付けだった。アメリカ大統領選の開票結果が、次々発表されたからだ。アメリカの大統領選挙戦は、各州の選挙人の数の過半数で決まる。予め人数によって、どの州から何人と選挙人の数は決まっており、その総数は、538人だ。しかも、民主党なり、共和党なり、どちらかの大統領候補が、その州で勝った場合、選挙人を総取りできることになっている。従がって、過半数の270名の選挙人を勝ち取った候補が、次期大統領に選出されるのだ。開票結果は、各州バラバラで、結果、関係者や国民は、一喜一憂しながら、開票結果を待つことになる。

今回の開票は、逆転に次ぐ逆転で、テレビ前の視聴者も一種のスリル感を味わったのではないか。以下、日本時間での、開票結果(選挙人獲得数)を、時間を追って記してみる。

  時間      ヒラリー・クリントン氏    ドナルド・トランプ氏

 10時30分       68人            66人  その後逆転
 11時00分       97人           110人 
 11時30分       104人           137人
 12時30分       109人           168人  この後逆転
 13時5分       190人            187人
 13時15分       197人           187人  
 13時30分       197人           193人  この後逆転
 13時50分       209人           244人

     その後はトランプ氏が優勢を維持し続けた。

トランプ氏優勢の情報を得て、日本の金融市場も大きく動揺した。何しろ、メール問題でヒラリー氏が検察に告訴されるかどうかで、一時ヒラリー氏が窮地に落ち込んでいたのだが、「告訴せず」と言う判断が出て、これで、ヒラリー氏の優位は動かないと世間は見ていたのだ。トランプ氏の「アメリカ中心主義」の考え方から行くと、輸出で成り立つ我が国の経済に与える影響は計り知れない。アメリカ人の雇用を確保する為なら、移民の排除も辞さないトランプ氏が大統領になったら、アメリカの工業を救うためと称して、例えば日本からの自動車輸入により高い関税をかけてくるかもしれない。もともと「TPP」には反対の立場だ。日本株式のダウ平均は、終値で919円暴落した。



15時現在では、ヒラリー氏の獲得選挙人数は215人,それに対しトランプ氏は244人に達している。後の州でも、トランプ氏優勢の州が多い。間違いなく、次期アメリカ大統領にトランプ氏がなるだろう。「アイオア州」を制するものが、アメリカを制する、今回もその通りとなった。また、民主党と共和党が、交代しては政権を握るのも慣例となったようだ。

しかし、良く考えると、何か、恐ろしい予感がする。世界が再び、暴力の支配する時代に逆戻りするかも知れないのだ。「言葉の暴力」は「暴言」である。「恐喝」でもある。前途に希望の幻想を抱かせる「扇動」でもある。凡そ平和・平穏とは縁遠い。フィリッピンのドゥテルテ大統領は、麻薬撲滅の為に、何万人を殺しても、市民が支持する。ロシアのプーチン大統領もロシアの為なら、敵対する異国の市民を平気で空爆し殺傷する。北朝鮮のキム首領は、自国の市民をも平気で抑圧し、言論の自由をも奪っている。中国の習主席も、中国の権益拡大に躍起だ。反対する一般大衆を弾圧して省みない。権力者が自身の保身と自国の権益を中心とする政治を行えば、必ず他国と摩擦・闘争が起こり、やがて拡大して戦争になる。ナチスドイツのヒットラーの例をもう一度、学習すべきだろう。次期アメリカ大統領の「アメリカ中心主義」が、世界の協調・連帯意識を妨害することにならないよう願いたいものだ。

コメント一覧

shuttle
のんびり万歳さん

ニューヨークの「トランプタワー」の前には数千人の「反トランプ」抗議集会が持たれました。「トランプは、アメリカの大統領ではない」と言うわけです。実際の国民の投票獲得数も、ヒラリー氏の方が多かったとか。あれだけ品位に欠ける大統領では、誇りを持てないのが当然でしょうね。
のんびり万歳
shuttleさん、
アメリカの大統領選、長い闘いが終了しましたね。
予想は大外れ、トランプ氏が当選してしまいました。
トランプ氏が何をやろうとしているのか、過激な言葉だけは、生々しく印象に残っていますが、果たしてそうなるのか。
日本の政治家たちも、きっとばたばた右往左往していることでしょう。
shuttle
たきあんさん

政治経験の無い素人が、大統領になったのですから、世界中が驚愕するのも無理がないです。しかし、伝えられるところに依れば、経済的見識は最大級だとか。「損か得か」でアメリカを統率していくのでしょうね。できたら一般庶民が「得」をし、格差是正に向かうと良いですが。
たきあん
shuttleさん

私も昨日は一日テレビの速報にかじりついていました。
亡き父がアメリカの研究者でしたのでこの結果をどう思うのか聞きたいものです。
ケネディ暗殺の翌日の新聞には父のコメントが大きく報道されたこともあります。
父の最初のプレゼントはリンカーン大統領の奴隷解放の子供絵本でしたが今も鞭打たれる奴隷の姿を憶えています。
トランプ氏もリンカーン大統領のような偉大な大統領になってほしいですが期待外れに終わると思っています。
shuttle
わいわいさん

私もテレビの開票速報を見ながら、「これはことによると」と案じていました。予想外れの想定外大統領の誕生。日本政府も慌てたでしょうね。「ャsュリズム」の勝利です。大衆受けのする口当たりのよい政策、働き口のない貧しい大衆は、歓呼の声でトランプ氏を後押ししました。日本でも、それで民主党政権が出現しました。結局、理想ばかり先走って失敗しました。政治の世界は「一寸先は闇」なんですね。当面、トヨタ系に勤める子供たちが心配です。
わいわい
あんなに過激な発言をする、まるでヒットラーみたいなトランプ氏が、
大統領選挙戦で勝つなんてあり得ないと、当初は思っていたのですが、
次第に優勢になり、クリントン候補と接戦の末、大勝利を収めた結果には、
正直たまげて言葉を失いました。
しかし、米国民の既存政治に対する強い不信の表れとして、冷静に受け
止めるべきかも知れませんね。
これで、米国のTPPからの離脱、在日米軍の駐留経費負担増額要求など
が現実化し、これからの日米間に、政治・経済、防衛などで重要な局面が
生じることは、間違いないでしょう。
トランプ大統領が中国、ロシア、北朝鮮に対して、どんな政策で臨むことになるか、
興味津々です。或いは、「金正日総書記と首脳会談」といった、サプライズが
起きるかも?
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