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陶磁器に歴史あり・初花(1)

2013-09-14 08:47:32 | 陶芸
 やや肩の張った小さな抹茶を入れる茶入を肩衝(かたつき)と言いますが、

 天下の三肩衝と言われる、

 「新田」「猶柴」「初花」の中でも、

 「初花」は古来“茶入肩衝の王”と言われています。

 もともと楊貴妃の油壺だったと言われ、

 日本陶磁史によりますと、「初花」の命名は足利義政で、

 「くれないの 初花染めの色深く 思いし心 我れ忘れめや」(古今集)

 に因んだものであるとしています。

 また、その他の言い伝えとして、

 曲真瀬道三の「草人木」には、「初花は新田より壺の開き早きに依て初花と名付けしなり」と書かれ、

 「大正名器鑑」には「形状釉色優美妍麗にして天下の春に魁する初香の如しとの謂れなるべし」

 と、あります。

 ことほど左様に、名品中の名品であるということができます。