住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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村山農業高等学校・発展の為に

2009年12月11日 | 日記
 北村山地区の高校再編の大枠の方針が県から示されたようである。 息子が其処を卒業後数年間掛かって、実行される様子なので実質的に我が家には影響は無い。 その再編自体、生徒数の減少で止むを得ないことなのだろうが、定時制霞城学園高校の入学試験の倍率が上がっている事を、忘れてはいけないのではないだろうか。
山形市内の私立高校に通わせる事の出来ない、経済状態の父兄が多いのでは・・・。  

 思えば、村農の歴史は100年を有に超え、兄も其処にお世話になった。  良く、地域のリーダー的な人は殆ど其の学校を出るのが常であったと兄貴は話していた。  3年生の夏には、北海道の牧場に実習に行き、随分とやせて大人びて帰ってきた事があった。  そのとき持ってきたチーズとバターの味は、私達家族を驚かせたものであった。  私は、兄が学校から持って帰る『リーダーズダイジェスト』がとても楽しみあった。 小学校4年生位だったろうか、その内容に血湧き肉踊り、世界の動きに眼を開かせられるものであった。

 当時は、先生たちの生徒に対する接し方が、今より随分と紳士的だったように、聞かされたものです。  ただ、同じ中学校からは誰も同じクラスに進んだ人が居なかったので、吾が一族の伝統的な『 控えめ 』が災いし、心の友を作れなかったことが、なによりも残念な事であった。 兄は、60年で自らの命を絶った。

 
 今日、新庄の県立農業大学校の入学試験であるが、親としては何ら手助けすることが出来ない。  ひたすら、我が家の守り神にお参りするだけである。


 衣食住の中で、食は最も動物の基本であるが、今、それが歴史の中で最もおろそかにされている時代ではなかろうか。  やはり、グローバリズム、新自由主義、カジノ経済が原因だと言う結論に行き着く。  明確な指針は言えないが、農業に携わる人が『イワシ』の大群のように、纏まらなければきっと迫り来るグローバリズムの中に埋没してしまう。

 農業に30年程度携わっていると、どうしても独りよがりになり、お山の大将で自分が一番偉くなりがちである。  学問と言うものは底が無く、真理は追究すれば追及するほど、訳が分からなくなる物である。 其処のところの入り口を知るために、大学に進学することの否定は当たらない。
実際、田舎で生活を営むのに、マトリックス解析も、偏微分も、ヒートバランスも、カルマン渦も、其の関係する職業につかなければ、殆ど必要ではない。

 だから、駅弁大学と言われるあまたの大学に入り、4年間を無為に過ごすより、高校を出たら実学に寄り添った方が良い事は間違いないのであるが、其の教師となる実績を積んだ吾人が、山形の田舎には数が少ない。  残念なことである。

 *** 参照記事 YAMAGATA NEWS ONLINE 12月10日付 ***
 http://yamagata-np.jp/news/200912/10/kj_2009121000178.php