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かんぽの宿・西川社長・辞任

2009年10月21日 | 日記
  10月20日に、日本郵政の西川善文社長が辞任を表明した。
ASAHI.COMによれば、「不正は一切無かった。 其の時点で辞任の理由になるとは、全く考えなかった。」と会見を締めくくったようである。  

彼の、最もな罪は限りなく灰色で、其れは黒に成りきっていないところに、反省の弁が無い根拠が有るようですが、その思想の根拠がアメリカ型経済観念に汚染されていると言う事である。


*** 以下経済コラムマガジンから抜粋 ***

「かんぽの宿」の売却では、メリルリンチがアドバイザリィー契約者として登場する。手数料が売却資産の簿価の3%で、最低保証額が6億円ということである。通常、不動産の仲介手数料は売買額を元に算出する。ところが今回は簿価を元に手数料を計算するというのだから意味が分らない。

メリルリンチは、膨大な不良債権を抱えバンク・オブ・アメリカに救済合併された。メリルリンチには公的資金が投入され、事実上破綻した。ところがすきを見て社員に多額のボーナスが支払われたということで問題になった。「強欲資本主義」を象徴するような投資銀行である。このようなメリルリンチからアドバイスを受けようというのだから訳が分らない。本当に人をばかにしたような話である。
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西川氏は、本来の銀行業務で業績を上げトップに上りつめたのではない。ずっと不良債権の処理を担当してきた。しかも普通の不良債権ではない。

旧住友銀行には、安宅産業、平和相互、イトマンなど、巨額の不動産に関連した不良債権があった。その処理を専門に行ってきたのが融資第三部という部署である。この融資第三部の主的存在が西川氏であった。

西川氏らが行ってきたことは、これらの不良債権を表沙汰にせず、密かに処理することであった。しかし不良債権が特殊なだけに簡単には処理できず、2004年の時点でもかなり残っていたという話である。西川氏みたいな経歴の者がトップに就かざるを得ないほど、これらの不良債権の処理は旧住友銀行にとって死活問題であった。

西川氏らが行ったのは、ある意味で不良債権隠しである。実質子会社の不動産会社に不動産と融資を振替える(いわゆる飛ばし)。しかしこれではこの会社への融資が破綻懸念先債権になるため、この子会社に収益が出る事業をくっ付ける。また逆に収益の出ている子会社に不良債権をくっ付ける。いわゆる「不良債権まぶし」である。これらの処理で、破綻懸念先債権を要管理先債権や要注意先債権に変えていた。このような実質子会社が40社もあるという。

米国で優良債権に不良債権を組合わせたCDO(債務担保証券)が問題になったが、西川氏の融資第三部はずっと前から同様のことを行っていたのである。ちなみにこのような処理をせず、不良債権をそのまま実質子会社に飛ばしていた長銀は破綻した。

どうやら西川善文氏の得意技は、人の目を欺くことである。

 *** 以上 転載 詳細は下記URL ***
http://www.adpweb.com/eco/eco573.html

仕事が人を形作るのか、人により仕事があらぬ方向に行くのか、筆者には判断がつきません。
そして、かんぽの宿の売買と『オリックス不動産』の関係は切れないものであったと言う事ではないでしょうか。 オリックス不動産株価の推移を見れば、もっと余計な事が考えられるのでしょうか。
 http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=8954&ba=1&type=5year