鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

崋山の「松岸より銚子ヲ見る図」 その1

2011-11-24 05:17:56 | Weblog
崋山の『四州真景図』の第三巻、図七は「松岸より銚子ヲ見る図」。その前の図六は「砂山 砂吹上る図」であり、次の図八は「常陸波崎ヨリ銚子ヲ見る図」。崋山一行の乗る船は、常陸利根川から利根川本流に入って、左手に砂丘を、右手に石出や松岸を眺め、波崎から対岸の銚子湊へと入っていきます。目的地である銚子の町並みを含む景観が、利根川前方に大きく広がってきたのは松岸のあたりからであり、この船上からの風景を、崋山はかなり克明に描いています。 . . . 本文を読む