鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2007.11.横浜「馬車道・本町通り」 その8

2007-11-13 06:13:43 | Weblog
ネットで「有隣堂」を検索すると「有鄰」の第479号が出てきます。それに「古写真でみる文明開化期の横浜・東京」という座談会の記事が出ています。座談会の参加者は、石黒敬章さん(古写真収集家・石黒コレクション保存会)、斎藤多喜夫さん(横浜都市発展記念館調査研究員)、青木祐介さん(同)、松信裕さん(有隣堂社長)の4名。その中で、斎藤さんは、下岡連杖の弟子の「臼井秀三郎も鈴木真一も、残された写真は極めてクリアで技術が高」く、横浜都市発展記念館所蔵の鈴木真一の7枚組のパノラマ写真は、「水平線がまっすぐで写真のつなぎ目が間近に寄って見ないとわからないぐらいきれい」だとしています。また「鈴木真一はパノラマ写真が好きだ」ったのだともコメントされています。ネットで「横浜市街全景写真 斎藤多喜夫」で検索すると、「ハマ発Newslettr第5号~横浜都市発展記念館」というページが出てきますが、そこに、鈴木真一の撮影した「明治初期の横浜市街全景写真」(伊勢山上からのもの)と、それについての斎藤多喜夫さんの詳細な解説が掲載されています。それによるとこの写真が写された時期は、明治7年(1874年)頃であるらしい。この写真左手前には、ガス会社が大きく写っていますが、これは現在の本町小学校所在地であるという。これを手掛かりに、明治7年頃の、現在の伊勢山皇大神宮から桜木町駅(旧横浜駅)にかけての様子を知ることも出来そうです。 . . . 本文を読む